ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

俺が悪いんじゃなかった

 

息子のひきこもり脱出記 NO.36

 

今日は 私の父親の命日でした。3年前に亡くなりました。

父親の葬儀で 我が家は大きな変換点を迎えました。

 

横浜出身の私の両親は 仕事で転勤をしていました。

そして、最終的に岐阜に定住しました。

そのため、お寺やお墓は神奈川にあったので 

お葬式は どこのお寺でお願いしようかということになりました。

結果 家が近くて 宗派も近い 我が家がお世話になっているお寺に

お願いすることになりました。

 

そこで、父の戒名やお墓についての

思いも寄らぬ夫の介入の言葉に 私や息子は傷ついたのです。

 

夫の言葉に 私や息子 娘も怒ったので

夫は息子に 

「あんたがこれから 面倒を見ていかなければならなくなるから 

あんたのために言ったのだ。」

と、息子がまだ自立していないこと 経済力がないことなど、

息子が一番気にしていることを 言い訳として話したのです。

 

でも、息子は見抜いていたのです。

あの言葉は 世間体を気にして言ったこと

      男尊女卑で 嫁の実家が上と思われたくないこと

 

それを ズバッと夫に言った息子でしたが

夫は言い訳をして 誤魔化そうとしていました。

私も色々 実家のことを話しましたが

夫は自分の主張が当然であると 世間体であることを認めませんでした。

 

それから、息子は夫と口をきかなくなりました。

 

俺が不登校して ひきこもったのは 自分が悪いと思っていたけれど

親父が怒ったのは 自分が悪いからと思っていたけれど

俺が悪いんじゃなかった 

親父の世間体が 俺を苦しめてきたんだ と。

やっと 「自分が悪い」という「自己否定」から抜け出すことができたのです。

 

私は もう何年も前から 夫と息子が真剣に話をして欲しいと願っていたのですが

息子は「どうせ分かってもらえない。話しても疲れるだけ。」と

当たり障りのない会話をしてきたのです。

その結果 夫は自分の世間体についてや 息子が不登校になったわけを

真剣に考えて来なかったのです。

それが 息子のひきこもりを長引かせて来たのです。

 

バイトで認められ 育ってきた「自己肯定感」とともに

「自己否定」から抜け出すことができた息子

 

でも、

父親が 自分自身と向き合って 

世間体がひきこもりを生んだことを考えて欲しいと

その後も 口をききませんでした。

 

いつかは ひきこもりのことを分かってもらうために 

親とぶつかる必要はあると思うのですが

我が家の場合は 

カウンセリングで息子の気持ちが癒されてきたことや

私が息子のことを理解していたこと

そして息子の優しさ で

理解できていない夫が置き去りにされてきたのです。