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不登校 ひきこもりは 家庭の宝

息子の司法試験浪人生活 その4

 

息子のひきこもり脱出記 NO.35

 

元カノの家族の世話をしながら 暮らしていた息子。

その家族に またまた問題が持ち上がり 部屋を使いたいので

その家を「出て行って欲しい。」ということになった。

 

元々 その家にいることが 不自然な状態だけれど

家賃はきちんと払っているのだし 賃貸契約を結んでいるので

「大家と店子」という意味では いても当然でもある。

息子としては 突然言われても困る 

いい条件のアパートが見つかるかという問題もある

引っ越し費用の問題もある(転居して2年もたっていなかったので)

など すぐにはOKとは言えない。

しかし、相手が困っている状態なのだから

私と話し合って アパートを探して 出ていくことにした。

しかし、費用の問題が残る。

 

その話し合いがこじれてしまった。

息子にとってみれば 

自分は一生懸命に役に立とうとしてきたのに 何でこんなことになるのか

裏切られた

ということだ。

これも、アダルトチルドレン共依存が影響していた。

他人の世話をすることに、自分の存在価値を見出している状態で

一生懸命やればやるほど状況が悪化している

結果、自分が苦しくなったり イライラしたり

そんな状態に陥っていた

 

 

息子の主張を聴きながら 息子の思いに寄り添いながら

いつまでも関わっていても仕方ないと アパートへ転居を勧めた。

幸い 以前住んでいたアパートと同額で 

もっと条件のよい物件が見つかったことが幸いした。

(何度も転居していた息子 物件探しが上手くなっていた私 (^-^*)

 

このことで、息子と夫の心が通じないことが またはっきりとしてきた。

夫は カウンセリングでこのことを話し解決の糸口を探りたいし

息子の考え方がおかしいことを訴えたいと思っていた。

この話に区切りをつけ、司法試験についての話もしたいと思っていた。

 

この問題が 解決したわけではないが

カウンセリングで 息子が話すのはバイトのこと

バイトでの体験談

 バイトで頑張っていることや 認められたことなど

 武勇談のように 永遠と話している。

 

「ああ、ここで 自分の存在価値を見いだしているのだな。」

「自己肯定感を高めてきたのだな。」

「それを カウンセラーさんや親にも知って欲しいのだな。認めて欲しいのだな。」

と、私は 話を聴きながら感じていた。

 

しかし、夫は 「何で肝心な話をしないんだ。」「逃げているのか。」と

息子の話に イライラし 息子の気持ちを聴こうとしない。

私は そのことを夫に話したが 夫は理解できない。

 

そして、この年も 受験勉強をほとんどしないまま

司法試験を受験。

息子の法律知識の貯蓄はどんどん減っている状態なので

受かるわけはありません。

それでも 受けることができた息子の意識に変化が起きているのも事実でした。

司法試験合格率は 30%ほど

受からない人の方が ずっと多いのだ。

受からなかったといって 恥ずかしいことでもなんでもない。

人生が終わるわけでもない。

受からなかった人は ほかの職業 ほかの人生を歩んでいるのだ。

 

バイトで知り合った多くの方に 自分を認めてもらえたことで

自分の優れたところを新たに見つけ

今の自分で 司法試験に受からない自分でも 大丈夫じゃないかと

自己肯定感を徐々に高めていったのです。

自分の狭い考え方から ねばならないという考え方から

抜け出すことができてきたのです。