ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

ひきこもりは 男性が多い? 偶像をぶち壊せ

コロナ感染が少し落ち着いてきて、緊急事態宣言が一部を除いて解除されましたね。

私の仕事も再開ということになると思うのですが、私は子どもと接する仕事。

どのようになるのか、まだ分かっていません。

岐阜でも感染者0が続いていて、このままずっといってくれないかなと思っています。

それには、これからも気を緩めずに感染対策はやっていかないとね。

 

不登校・ひきこもりで いいんだよ NO.19

 

前回、前々回とひきこもりの親について、男性と女性の違いについて書いてきました。

今回から ご本人について書いていきたいと思います。

 

不登校の子の男女差は

私が知っている限りではほとんどないと思いますし、

私が関わってきた範囲では 女の子が少し多かったです。

 

でも、中高年のひきこもりになると 「約8割が男性」と言われています。

確かに、報道で取り上げられている事例は 男性の方が多いような印象を受けます。

でも、ポポロの「風の便り」ではがきを出している方は かなり女性もいます。

blogに記事をアップしていらっしゃるのは 女性の方が多い気もします。

ほんとうに、男性の方がそんなに多いのだろうか。

 

そのあたりのことを 考えていきたいと思いました。

 

これは、やっぱり日本の社会が求める 男性像、女性像の違い

そして、男性脳、女性脳の違いがあるのではないかと思うのです。

 

我が家の場合、息子と娘です。

息子は不登校・ひきこもりをし、娘は何とか免れました。

 

今は、男女差など あまりありませんが、

中高年のひきこもり(息子より少し上の年代になります)の方が生まれたころには

かなり差があったと思います。

息子が生まれたときもそうでした。

「男の子でよかったね。これで安心やね。」

と、夫の親戚に言われたのです。

私は、そのとき ムッとしました。

別に、男の子でも 女の子でもいいじゃない。

でも、そんな時代だったのです。

 

男の子は 家を継ぐもの

一家を養っていくもの

社会に出て働くもの

 

そうなると、

 

高度成長時代 一億総中流の時代の親たちは

 

しっかり育てなければならない

いい高校 いい大学に入れなければならない

大企業に就職させなければ 幸せはない

 

その時成功していた親は

  自分のようになって欲しい なってくれないと自分のメンツにかかわる

苦労してきた親は

  自分のような苦労はさせたくない 勝ち組になって欲しい

 

そんな思いで、男の子に接してきたのだと思います。

 

夫もその一人だったと思います。

 息子は落ち着きのない子(ADHDだったと一昨年判明)

 気が散りやすい

 しかし、好きなことに熱中すると 他の事は忘れてしまう

長男である息子を

しっかりさせなくては と息子が低学年のころから思っていました

 

 

一方娘には 期待はしていない

お嫁に行くんだから

女の子は早熟だし、兄の様子を見ているので要領がいい

成績も兄よりいいし、何事もそこそこ無難にこなしていく

 

そうなると、余計に息子の方に歯がゆさを感じる

中学年からは、学習に集中できない息子に対してスパルタ教育

中学でそれがエスカレートし、息子は自信を失い不登校

 

娘がもし、男で生まれてきたとしたら

息子と同じように期待がかかっていたかも

長男でだめなら二男でと

 

我が家ほどではなくても 日本の家庭では

男の子にかける期待は大きかったと思います。

 

そして、この年代は

息子のように不登校を経験することなく

頑張って 順調に大学をでたのに

待っていたのは リーマンショックで 就職氷河期

正社員になることができず 派遣やバイト

給料が低いので 結婚もできず独身のまま

会社の都合で リストラ 職をなくしてしまうことも

 

男性はもともと社会に出て働くことを求められてきたし

働くことで いっぱしの社会人と認められ

それをよりどころにしている人がほとんどで

低い賃金で 独身のまま 1kのアパート暮らし

自分が求めていたような生活ではない

自分が求めていたような肩書もなく 自己肯定感が低くなる

高いプライドで弱い自分を守ろうとし 外へ出ていけなくなる

 

息子も 

 通信高校生

 大学生

 法科大学院

 司法試験受験生

など、ひきこもって普通より遅れていても

肩書があったときは、それで、心が落ち着いていたようですが

司法試験の受験資格が切れたとき その不安を口にしました。

そのとき、私は男性にとっての「肩書」を認識したのです。

 

また、当時付き合っていた彼女の方が就職も決まり

息子は 焦らず先のことを考えてくれればいいと言われながら

プライドが許さず 分かれることになってしまった。

今、息子はその要らぬプライドに

その時はこだわっていたと振り返っています。

 

社会から求められてきたただの「偶像」

縛られてきたのだと思います。

 

この記事を書いていたら

AKIRAさんの歌が浮かんできた「偶像をぶち壊せ」

それで、タイトルに付け加えました

 

おい、おまえは生きてる価値さえないんだ
ほら、おまえの人生意味なんてないんだ
また、教育、マスコミ、競争社会がよってたかって
おまえを奴隷に仕立てんだぜ

そう、子どものころから親や先生やTVの言葉で
おまえはセルフイメージをつくってきたんだ
だから、おまえが自分と思いこんでるあやつり人形は 
ただの偶像さ

眠れる戦士よ 目覚めの時だ 
おまえがおまえの檻を解き放て

ああ、おまえは世界でオンリーワンのヒーロー
ほら、おまえの人生は大河ドラマ
ああ、おまえのようには誰も笑えない
そうだ、おまえのようには誰も愛せない
ああ、おまえは人生に挑むチャレンジャー
おまえは希望を届けるメッセンジャー
Break it! Break it! Your selfimage!
偶像をぶち壊せ!

なあ、おまえはちっぽけなただのゴミクズ
ほら、おまえの代わりは腐るほどいるんだ
ああ、やつらは言葉のマシンガンでおまえを撃ちまくり
穴だらけのチーズにしちまうんだ

そう、誰かと比べることばかり社会に植えつけられ
おまえはセルフイメージをつくってきたんだ
だから、おまえが自分を肯定できない最大の原因は
ただの洗脳さ

傷ついた翼よ 飛び立つ時だ 
おまえがおまえのかごを開け放て

ああ、おまえは愛する家族の宝だ
ほら、おまえはだいじな仲間のアイドル
ああ、おまえが死んだら あいつもこいつも泣くだろ
そうだ、おまえの命は星より重いぜ
ああ、おまえは生きざまで語るブレイブハート
おまえの翼は人を守るエンジェル
Break it! Break it! Your selfimage!
偶像をぶち壊せ!

眠れる戦士よ 目覚めの時だ 
おまえがおまえの檻を解き放て

Refrain

 次回は女性について考えたいと思います