ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

「居場所」 親の立場として

不登校・ひきこもりでいいんだよ NO.26

 

オンラインAKIRAライブから1週間がたちました。

多くの皆さんがご参加下さり、反響も大きかったので感謝をしています。

ありがとうございました。

 

交流会で親の立場でお話させて頂きましたが、

改めて書いていこうと思います。

お伝えしたいのは3点ですが、今日は1つ目

 

親が楽になる 抱え込まない 吐き出そう

親も居場所を探そう

 

子どもさんがある日突然

学校へ行かなくなったり

仕事を辞めてしまったりしたとき

親の立場としては 慌てますよね

どうして行かないの?と問い詰めたくなりますよね

何とかして行かせようとしますよね

わが子を思う親としては当然のことです

 

我が家の場合は

不登校になる前の助走的なものがあり

(下痢を繰り返す 過敏性腸炎

不登校になった原因もはっきりしていました
(夫のスパルタ教育)

それでも、実際そうなってみると

自分では息子をホローしてきたつもりだったのに 何で⁉

防ぎきることができなかったことへの後悔

 

一生懸命朝起こしても 布団からでない

諦めて 学校へ欠席の電話をして

仕事に出かけたものの 涙が止まらない

職場に電話して 休むことを伝え

どこへということでもなく 車を走らせたことも何回か

 

仕事を辞めて 息子のそばにいてあげた方がいいのか

いやいや 私がここで仕事を辞めたら

息子が自分のせいだと 自分を責めるかもしれない

家にいるときは息子に寄り添っていこう

 

でも、昼夜逆転し 荒れる息子を見るのはつらかった

夜中に起きだし

TVを見たり 音楽を聴いたり ゲームをしたりする息子のそばに 

何をするわけでもないけれど 一緒にいた

 

ときには、荒れて物をばら撒く息子

夫が息子を叱らないように気づかないようにと 

私は掃除をしていた

 

そのうちに始まった 繰り返す手洗い

風呂やトイレに入ると 出てこない

強迫神経症 

うつ病

息子は精神を病んでいった

 

 

でも、私の場合は まだ幸せだったと思う

 

舅、姑は何も言わなかった

私を責めることもしなかった

私が仕事に出ている間 毎日

不登校の息子の様子を見ていたのだから

きっと私以上に辛かったのではないかと思う

ありがたかったと思う

 

私の実家は車で行けば5~10分

私は辛くなると 母親に話をしに行った

私は思いを吐き出しに行くことができた

母も私を責めることなく 余計なアドバイスなどもせず

黙って私の話を聞いてくれた

父も息子の要求を私が話すと

息子とともにそれを一緒にやってくれた

 

私を支えてくれたのは 身近な家族だった

自分の辛い気持ちを吐き出すところがあった

私の心の居場所は「実家 母と父」だった

だから、わたしは乗り越えてくることができた

 

息子が不登校になったことを

私は隠すことなく 必要な人には話した

 

勤務先の上司にも話した

すると 不登校児を支援してくれている塾を教えてくれた

(中川塾ではなかったけれど)

そこへ息子を連れていき

そこはしばらく息子の居場所になった

 

夫も隠すことなく

親戚で 看護師をしていた方

取引先で 霊的なことでご利益がある方など

色々な方に相談していた

あまり効果はなかったけれど・・・

でも、夫も動いてくれていた

 

一番助かったのは

母が新聞で見つけたフレンドスペース「冨田冨士也氏」の講演会

名古屋まで 夫とともに聴きにいった

そのお話を聴いて、このままいったら

息子は部屋からもでてこないコアなひきこもりになってしまうと

危機感をもった

 

夫が東京出張のおり

フレンドスペースを訪ねて

面接の予約をとってきてくれた

私は息子と共に 千葉県松戸市にあるフレンドスペースを尋ねた

 

カウンセラーの桝田宏子先生は

息子の延々と続く話に頷きながら聴いて下さった

そして息子はフレンドスペースを自分の居場所に選び

千葉での一人暮らしを始めた

 

隔週末に千葉の息子のアパートへ通う生活が始まった

桝田先生のカウンセリングを受けたり

カウンセラーの養成講座に出席したりして

心理を学んでいった

それを10年間続けた

(息子は居場所で仲間ができ

 仲間とカウンセラーさんに支えられて回復

 通信制高校へも通い 大学へ進学した)

 

夫もフレンドスペースの「おやじの会」に通い

勉強をしてくれた

 

我が家でよかったと思うことは

 

夫婦とも 息子のことを恥ずかしいと思わず

相談できるところを探したこと

動いたこと

居場所を見つけたこと

そこで 自分たちの辛さや迷いなどを

相談し 分かち合い

お互いの体験から学びあい

頑張る力をもらうことができたこと

 

親が動かず 隠しに隠して

悲劇が起きている現実をニュースで見ると

なぜ 相談をしなかったのと 悲しくなる

 

でも、不登校・ひきこもりを責める 家族を責める

そういう社会だと 言い出せないこともあることも分かる

 

だから、私は幸せだったと思う

 

皆さんも、勇気をもって 踏み出して欲しいと思う

親が辛いままで 

自分のせいでわが子が不登校・ひきこもりになったと 

自分を責め 暗い顔をしていると

不登校・ひきこもりの子は 優しくて 感受性がつよいので

親の様子をキャッチして 自分を責め自己否定してしまう

「親を苦しめている 自分がだめだから」と

そうなると 負のスパイラルに陥ってしまう

 

親が居場所の交流で

苦しさ辛さを吐き出し

お互いの体験を話し合うことで

自分が楽になり

対応の方法を知ることで

心に余裕が出て

 

家に戻ったときに 

子どもさんに明るく接することができます

すると子どもさんも

自分は家にいてもいいのだ

今は 学校に行かなくても仕事をやっていなくてもいいのだと

子どもさんの心にも余裕が出て

自分のことを見つめ始めることができます

 

元々、不登校・ひきこもりになる子は

優しくて 感受性が豊かで おとなしい子が多い

親に心配かけまいと頑張ってきたいい子が多い

社会の在り方に矛盾を感じながら それに合わせようと頑張ってきた子が多い

でも、その頑張りが もう無理となったときに

疲れ果てて 身体も心も動かなくなってしまう

自分がなぜ動けないのか そのときは分からない場合が多い

 

だから、行かないことを責められると

ますます 動けなくなってしまう

 

家族はそんな子どもさんを

温かく包み込んで 子どもさんを癒してあげて欲しい

 

そのために まず家族が元気になること

そのために 家族の居場所が大切

家族が楽になる場所を探してくださいね

 

長文になってしまいました

最後まで読んでくださってありがとうございました