ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

息子の司法試験浪人生活 その3

 

息子のひきこもり脱出記 NO.34

 

色々記事を挟んで 半月ぶりの 脱出記になりました。

彼女と彼女の家族に共依存してしまった話の続編。

 

彼女の司法修習も終わりに近づき 彼女は就職先を探し始めました。

そこで心穏やかではないのが 息子です。

自分は 全く司法試験に向けての勉強ができていない。

勉強しようと思えば思うほど 焦れば焦るほど 鬱状態が酷くなる。

彼女は 「無理に司法試験を受けなくてもいい。精神状態が悪くなるより、他の仕事で

も構わない。私が仕事をするからいい。」と言ってくれたそうですが、

息子のプライドが許さない。

 

男なのに かなり年上なのに

男尊女卑の中で育った息子だから その考えが染みついている。

彼女の世話になるのは屈辱 そして またまた 自己否定

でも、黙って負けていられない。

彼女の就職について 難癖をつけて大喧嘩になった。

 

その結果 彼女が自分の家なのに出て行く ということに。

息子は 彼女の家に残るという可笑しな状態になってしまった。

そして、息子は 彼女の複雑な家庭の面倒をみることを続けていた。

 

彼女にはフラれてしまったものの その重しがなくなり

彼女の家庭の面倒をみているというちょっとした満足感

そして バイトを頑張ったことで 色々な人に認めてもらうことができた喜びで、

皮肉にも 一応 鬱状態から脱出することができたのです。

 

そして、3回目で やっと司法試験を受けることができたのです。

5年間で 3回受ける資格がある司法試験(そのころは)

2回受け控えしたので、これを受けなければ権利が減ってしまうわけです。

試験勉強はしていないのに よく行けたものです。

相談を受けたときに、

「勉強していない状態で、どこまでできるのか試してみればいいのじゃない?

 落ちるの当たり前だから 緊張しなくていいし。」

と、軽い気持ちで受ければいいよと アドバイスしたのです。

 

そして、受けることができた日 息子から喜んで電話がきました。

「受けることができた。」

と。

 

やっと 一皮むけたというか

息子の心に 変化が現れてきたのです。