ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

不登校特例校での 臨時職員

 

息子のひきこもり脱出記 NO.38

 

司法試験は6月に終わり

社会福祉士の専門学校への入学試験は1月

受かったとして 学校は4月から

その間 10ヶ月 何かできることはないだろうかと

考えていたところ

 

私の姉の夫 息子からいうと 義理の伯父から

岐阜県の揖斐に 不登校の子が通う学校があり

その学校で働いてみないかと 私に紹介がありました。

息子が 法律家を諦めたという話をしてあったからです。

 

そんな学校が近くにあるとは 私たち親子は全く知りませんでした。

どんな学校なのか HPを見てみました。

学園の方針を読むと

不登校の子ども その家族に対する 理想的なことが綴られていました。

こんな学校ならいいなあと思い 息子に連絡しました。

 

社会福祉士として 

不登校の子を支援するスクールソーシャルワーカーになりたいと

思っていた息子ですから

若者を支援する経験を積んでおくのもいいなあと

息子もやってみたいと言いました。

 

私も息子もバイトのつもりで 話を聞いていたのですが

あちらは 毎日でも来て欲しい 宿直もして欲しいと話が進んでしまいました。

岐阜の山の中です。

毎日 しかも宿直がある となると とても名古屋から通いきれません。

しかも 1年後夜間の専門学校に通うとなると 

名古屋のアパートを引き払うわけにもいきません。

名古屋と揖斐にアパートを借りなくてはなりません。

勤務内容は教員免許があるわけではないので 話し相手 遊び相手ということです。

条件がはっきりしないまま 保険の関係で 勤務が週3回ということになりました。

 

このように ゴタゴタがあると 息子のテンションは ガタッと下がります。

学園側から 歓迎されていないのじゃないか

遊び相手と言っても 俺はスポーツが全然だめだし 大丈夫か 

名古屋でのバイトも止めたくないから いくらアパートを借りても大変だ

やっぱり 断ろうか いや 今更それはできないと

私に ネガティブな話ばかりしてきました。

 

不安な気持ちを抱えたまま

10月に息子は学園が借りているアパートへ 

気が進まない引っ越しなので 作業がなかなか進みません。

 

年度の途中から学校へ入るということで

息子は 子どもたちとどう接したらよいのか迷ったようです。

宿直で 食事を一緒にしたり 温泉に一緒に入ったりしながら

(元々廃校を使用しているので 寮と言ってもお風呂が無く 

         近くの温泉へ子どもたちを連れていくのです。)

子どもたちと親しくなっていきました。

また、学校の事務的な仕事 校務的な仕事を自分で積極的に手伝いながら

子どもたちと話ができるようにしていきました。

 

こんなことを息子から聞くと 

フレンドスペース時代から一人暮らしをしてきて

息子はたくましくなったなあと思いました。

 

一方 学校・教員の 子どもたちに対する支援の仕方や

不登校 ひきこもりに対する考え方に 大きな疑問をもったようです。

HPに謳ってある理想とは大違いで

子どもに対する姿勢や支援が 個に対応したものではなく

親に対する勉強会や支援もなく

一般の学校と何ら変わらない 全て枠の中に納めようとしているというのです。

 

こうなると また息子は不安になります。

自分の考え方がおかしいのか 一般には通じないのか

また鬱状態が酷くなってきます。

私に色々 疑問をぶつけてきました。

 

私は 息子の考え方や行動を評価しながら 

不登校支援を謳いながら 未だそういう考え方の人も多いのだ

とくに、福祉の方からでは無く 学校関係者の人は

学校教育の方法から 抜け出せないんだね

こんな考え方の人もまだあるんだと考えて 自分が支援するときは変えればいい。

世の中 色々な考え方の人があるんだ

勉強になるなあと思えばいい と言いましたが

息子はそのように思えないのですよね。

10か 0かなのです。

 

私に話しただけでは納得がいかず

桝田先生にも 面接してもらいました。

岐阜で前川喜平さんの講演会があったときも

学園の支援のしかたがいいのかを質問していました。

 

学園の支援の仕方に疑問をもったまま

でも 息子が子どもたちの行動のわけを考え 

子どもたちの気持ちに寄り添っていった結果

子どもたちが自分の色々な話を 息子にしてくれるようになりました。

担任に話さなくても 息子には話すのです。

息子の話を聴く姿勢 相談にのる姿勢が認められたと思うのです。

 

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息子自身がカウンセリングを受け

私がじっくり息子の言葉に耳を傾け 気持ちを理解しようとしてきたことが

息子のそうした姿勢

人の気持ちに寄り添おうという姿勢が 自然に身についていったのだと思います。

それについては 息子の大きな自信に繋がっていきました。

 

心に寄り添い 心を聴くこと 大切だと新ためて思います。

いつもの長文 読んで下さりありがとうございました。