ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

息子の大学院生活 その2

 

息子のひきこもり脱出記 NO.29

 

 法科大学院でも息子は結構良い成績をとり、給付奨学金を得て

彼女もできて 順調に勉強していました。

 

しかし、時が経つにつれて また息子は不安に襲われてきました。

 

息子は話すことは好きで

一見 賢そうに見えて 人を巻き込んでいきます。

 

一方、読んだり書いたりするのは苦手で時間がかかります。

授業の下調べのレポートにも 時間がかかります。

書いたレポートは 的を射ていて 評価は高いのですが。

 

勉強に時間がかかり、余裕がなくなります。

普段の授業だけでなく、

司法試験に向けての勉強も必要になってくるからです。

 

しかも、司法試験はほとんどが論文形式

事件についての法律特有の難解な言葉で書いた長い長い文章を読み

そこから、法律の知識を駆使して考え 判決を導いていく

それを短時間で行わなければならない。

 

息子は次第に自信を失い、不安になっていった。

 

考えてみれば もともと子どもの頃から 読解は苦手だった息子

しかも、受験勉強をしたことがなかった

その息子が超難関の司法試験に向かうというのだから

他の人たちについていくのは 大変。

 

就職もできず

司法試験に合格しなければ 将来がない

結果を出さなくては人生が終わる

という強迫観念に支配されていく・・・うつの再発

 

法律の勉強が楽しくて だからこそ成績も良かったはずなのに

その勉強が苦痛になってくる。

 

息子から その話があったとき

不登校して 受験勉強をした経験がないのだから しかたないよ

ここまで頑張ってきたのだから 焦らなくていいよ

と、言いつつ 話は聴くものの

その焦りや不安を 私にはどうしてあげることもできなく

「また、カウンセリング受けてみる?」

と、聞いた。

 

やっぱりきたか ぶりかえし!

 

フレンドスペースでカウンセリングを受けて直っても

親が変わっていなければ 親元に戻ったとき またひきこもる

 

これは、いつも講座で聞いていたこと。

息子はまだ 自己肯定感をもてていなかった。

息子が自己肯定感をもてていないというのは 親が変わっていないということ。

 

桝田先生は その後も名古屋で月1回 カウンセリングと講座をもっていた。

そして、息子と共に 私たち親もカウンセリングを受け

先生から親の講座にも出るように言われた。