ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

息子の大学院生活 その3

 

息子のひきこもり脱出記 NO.30

 

うつ病が再発して 

カウンセリングをうけつつ 

精神科に通い 薬を飲みつつ

それでも 法科大学院には何とか通っていた。

 

彼女がいたからだろうか

彼女は 国立大学にストレートで入り

法科大学院でも 息子より成績が良かった。

その彼女も 家庭的には色々な問題があり

ストレスを抱えていた。

だから、お互いの気持ちが分かったのだろうか。

お互い 引きつけ合うものがあったのだろうか。

 

しかし、息子と彼女の徹底的な違いは

彼女はそのストレスを 息子といることで 発散できたようだが、

息子は劣等感を抱えてしまう。

10も年下で 女で でも 自分より成績がいい。

それでも、彼女とは別れようとは思わない。

 

2年次の終わりに

法律事務所で実務に直接触れる研修「法務エクスターンシップ」があり

少年問題が専門である 多田 元弁護士のもとで勉強をさせてもらいました。

息子が 元「不登校・ひきこもり」ということで

何人かの希望者の中から 大学院側が息子を選んでくれたのです。

これについては楽しみだったようで、色々話してくれました。

 

息子も 実習中は やりがいがあったようで、熱心に取り組みました。

多田弁護士からも 良い評価を得ていたようです。

少年の「非行問題」と「不登校・ひきこもり問題」は

根本の原因は同じである(家庭にある)ことを

このとき はっきりと認識したのです。

 

ですから、息子は多田弁護士に憧れ

少年問題に取り組む弁護士になりたいという 目標をもったのです。

 

うつ病であっても

自分がやりがいを感じているとき 自分が評価されていると感じるとき

やりたいことがはっきりしているときなどは

その症状が和らぎ その状態が続けば 回復するのでしょうね。

 

でも、現実はそうはいかない。

実習は 三週間ほどで修了

3年次になれば 授業と司法試験の勉強をこなしていかなければならない。

うつ病は そのままで治らない。