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不登校 ひきこもりは 家庭の宝

息子の司法試験浪人生活 その2

 

息子のひきこもり脱出記 NO.33

 

司法試験の勉強にほとんど手がつけられないまま すぐに1年間がたってしまい、

今回は申し込みはしたものの

試験会場へ出かけることができず、2回目の試験も受け控えとなってしまいました。

 

一方 彼女は 司法修習の申し込みをしました。

結婚を控えていると理由付けして 名古屋での修習を申し込みました。

 

そんな中、彼女の家庭で問題が持ち上がり

 (元々 複雑な家庭事情を抱えていたのですが)

息子は彼女のためにと 奔走を始めました。

そして、彼女の家庭を助けるために 彼女の家に引っ越すことを決めたのです。

彼女の方が 自分の家庭の複雑さが分かっているので、

そんな必要はないと言ってくれたのですが。

 

こちらとしても、そこまで立ち入らなくても・・・

男として 彼女を助けたいのか・・・

試験の勉強は 大丈夫なの・・・ 

これで 自分の気持ちを紛らわしているのかな・・・

などと 複雑な気持ちでした。

 

今、思えば アダルト・チルドレンの 共依存だったのですよね。

 

息子は父親からの精神的虐待の中で育ち、心に深い傷を負い、大人になってもそのトラ

ウマに悩まされてきました。アダルト・チルドレンだったわけです。

自分が良い成績をとれば認めてもらえる。

自分が頑張れないから 良い結果を出せないから 認めてもらえないい。

叱られるのは 自分が悪いからだ。

 

 

アダルト・チルドレン共依存 については 次のような説明があります

 

 共依存症者は、特定の依存症者に対して、自分を犠牲にしてまで過度に世話をしたり、行動をコントロールすることに力を注ぎます。

 そして、自分のことはさておき、他人の世話をすることに夢中になりすぎ、その人が負うべき責任までも、自分が負ってしまいます。その結果、その人をますます無責任にしてしまうのです。他人の世話をすることに、自分の存在価値を見出している状態です。

 つまり、共依存とは「依存者の世話をすることに依存する」、いわば人間関係に依存する依存者なのです。その人間関係とは、迷惑をかける人(依存者)と、迷惑をかけられそれを支える人(共依存者)という人間関係です。

 

 

依存者・・・ 息子の場合は 彼女とその家族にあたるわけです。

お互いに依存・共依存の関係でもあったと思います。

彼女は 家に帰るのが嫌で、息子のアパートで同棲状態で生活し 家庭の悩みなどを話

して ストレスを解消していました。息子は自分のカウンセリングのときに彼女を同伴

し、彼女の悩みも相談していました。息子がバイトでカウンセリングに来ることができ

ないとき、「俺が支えてもらっているから、家で彼女のカウンセリング料を出して当然

だ。」と、彼女だけがカウンセリングを受けに来たこともありました。息子も自分の生

い立ちの話をし、お互いに傷をなめ合うような生活をしていたわけです。

勿論、愛情はあったのですが、それだけでなく 必要以上にのめり込んでしまった息子

はやはり共依存だったのです。

 

息子は 彼女のために 彼女の家庭のためにと 頑張ってしまうのです。

息子はそうしたことで 自分の存在価値を認めて欲しいと思ってしまったのです。