ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

自信の無さ 自己否定はどこからくるのか その4 そして自己肯定感へ

1月10日に投稿して以来約1か月経ってしまいました。

その間、色々ありましたね。

良いことが多かったけれど、やってしまった(;゚Д゚)ということもありました

でも、それも大事に至らず 感謝の気持ちで過ごすことができました

やることがいっぱいで動くことができる 

充実していて幸せなことです

 

自己否定はどこからくるのか・・・

前回、書こうと思っていたことと全く違うことになり

今回 その4はそれについて 書きます

 

実は このブログで今までにも書いたことなのです

それを詳しく書きます

私が一番大切だと思っていることです

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この図は 我が家がお世話になってきた

フレンドスペース、SCSカウンセリング研究所の桝田宏子先生が

講座でいつも描かれるものです

アメリカの心理学者マズローの「自己実現理論」に基づいたものです

マズローは「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、

人間の欲求を5段階の階層があると説いています

①生理的欲求

②安心安全の欲求

③社会的欲求

④承認欲求

自己実現の欲求

 

①の生理的欲求が存在承認欲求です

 何も自分でできない赤ちゃんが泣いてお乳を欲しがったり、

 お尻が濡れて気持ち悪いとと訴えたりすると 親が受け止めてくれる

 自分がここにいていいんだ 自分は受け入れてもらえているのだと

 

②の安心安全の欲求が愛情承認欲求

 自分の足で動けるようになり色々やってみたくなり

 親から少し離れて行動するようになるけれど

 まだまだ不安で親の様子を見ながら

 上手くできないときや怖いときは親の助けを求めながら行動する

 そこで親に守られていると愛情を確かめ安心安全を感じている

 

この段階があって初めて「自己肯定・自信」が生まれる

 

そしてここで初めて

③の社会的欲求、社会参加・貢献したいという欲求が出てくる

自己肯定感が育っていないと、社会にでて辛いことが起きたとき

家庭に戻ってしまう

 

現在の日本においては①の生理的欲求、存在承認欲求の不足は

ネグレクトの場合起こりうるし

親の都合で施設などで育った子は手が足りず十分ではないかもしれない

 

しかしそれ以上に今の日本社会に日本の子育てに必要なのは

②の安心安全、愛情承認欲求と思っています

 

親は誰しも自分の子が可愛いし 愛しています 幸せにしたいと思っています

でも、実は子どもの方が親を愛しているのです 親を幸せにしたいと思っているのです

赤ちゃんは親(特に母親)を選んで生まれてきます

このお母さんが好きだ このお母さんを幸せにしたいと

 

だから、子どもは親の様子をよく見ています

親のことをとても気遣っています

 

例えば

 

共働きやシングルマザーで親が仕事に忙しい時

下に弟や妹が生まれて 手がかかるとき

祖父母や障害をもったかたの介護をしているとき など

今は忙しそうだから ちょっと我慢しておこう

お母さんは大変なのだから 私が困らせてはいけないな

私がお母さんを助けなきゃ

 

あなたは○○が上手ね すごいね

挨拶ができるし お手伝いもできるしいい子だね

勉強もできて 将来いい高校に入っていい大学に入っていいところに就職して

 きっと幸せになれるよと 親の価値観を押し付けてしまいます

お母さんは子どもん頃○○をさせてもらえなかったから、あなたにはやってあげたいの

お母さんはできるわたしのことを褒めてくれる

できない私を お母さんは認めてくれないんだ

言うことを素直に聞いてい頑張っていたら お母さんが喜ぶな

お母さんの夢を叶えてあげるのが 自分の夢でもあるんだ

 

勉強や友達関係で悩んでも

こんなことを言ったら お母さんは心配するだろうな しんぱいかけたくないなあ

 

親が謙遜して(日本人の美徳と言われていますが)人に

  「この子は ○○でだめなんですよ。」

  なんて言ってしまいます。

なんて言うと 反発できる性格の子はいいのですが

  感受性が豊かでおとなしくてお利口な子ほど 

  自分は親に認められないダメな子なのだ と思い込んでしまうのです

 

親が夫婦喧嘩をするのをみたり

親に虐待されてりしても

自分が悪いから 親は喧嘩するんだ 仲が悪いんだ

自分が悪い子だから 叱られるんだ 自分が悪いんだ

 

そんな素直な けなげな子に

 いい子だ 手間のかからない子だ 助かるわと

 正面から向き合ってこなかったのです

 

親は十分に子どもを愛しています 

子どもも親のことが大好きです

 

でも、生活のかかる色々な問題の中で生きています

もう少し厳しいことを言わせて頂ければ

親の無条件の愛情ではなく

親の条件付き愛情だったのです 親の都合の良い愛情だったのです

このようなことが続くと 子どもは自分では意識していないけれど 

  親から十分な愛情をもらえていないと深層心理で感じています

  私は私ではいけないんだ 親の愛情に応えていない私はダメなんだ

 

十分に甘えることができなかったと深層心理で感じているからです

 

子どもの心は不安定なのです

安心安全を感じていないのです

そこで、ボタンの掛け違いが起きてしまうのですよね

お互いに愛し合って相手のことを思ってきたのに...

 

ですから

不登校やひきこもりの子は 育ちなおしが必要なのです

自分が安心安全でいられる居場所が必要なのです

それが 家庭家族なのです

「無条件の肯定的関心」

あなたはあなたのままでいい

どんなあなたも あなたなのだから

生きていてくれることが奇跡ですばらしい

何があっても何が起きてもあなたを見守り守り抜くよ

 

親の立場でかきましたが 

子どもも同じことですよね

 

できることも できないこともあるけれど

そのすべてが自分自身

どんな自分もそのままでいいんだ ありのままでいいんだ

できない自分を責める必要はない

自分が生きていることに価値があるんだ

生きているだけで 周りを幸せにしているんだ

 

 

そして、最後にもう一言

息子も言っていたのですが

教師などがよく言う一言

「頑張れ、やればできる‼」

この言葉は 辛いことですよ。今まで頑張ってきたのだから

頑張っていないと否定されているわけですから

 

安心安全の上の 自己肯定感が育っていないのですから

土台がしっかりしていない逆三角形に乗せたって

崩れるだけです

社会生活を始めることを要求したってダメなんです

 

安心安全の居場所を家庭内につくることが大切です

それをいきなり作ろうとしても難しいです

お子さんが生まれてから十数年いや何十でで出来上がってきた家庭です

それを作り直すわけですから

でも、できます。その覚悟さえあれば

私も そうしてきましたから。

 

これが私が息子と歩んできた道のりから得たものです

私たち家族は 今、幸せです

息子が辛い人生を歩み教えてくれたことです

息子の人生をさらに輝かせるために 私はお伝えしています