ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

子どもと 父親

不登校・ひきこもりで いいんだよ NO.17

 

コロナの影響で

学校が長期休校 在宅勤務の推奨 お店は休業要請

外出自粛で街から人が消えたなか

不登校やひきこもりの方 そしてご家族の方は

どんな思いでお過ごしでしょうか。

 

もともと家にいるので 感染のリスクは低く

学校へ行く 仕事をするという プレッシャーもなくなり

少しほっとしている方もあるのでしょうか。

 

私がお手伝いをしているポポロも

緊急事態宣言発令に伴い 5月6日まで休業しています。

その他の支援団体も休業を余儀なくされているところが多く

支援を必要とされている方にとっては大変なことになりました。

 

さて、外出自粛で

不登校・ひきこもりの方が 本当にほっとしているのだろうか?

 

普段家にいない父親が 在宅勤務で家にいる

仕事が休みになって家にいる

父親がゆったり構えていればいいが 

仕事のことでイライラしているかもしれない

家が 本当にほっとできる空間になっているのだろうか?

 

こんな心配をするのは 

不登校・ひきこもりの子と父親との関係が あまりよくないことが多いからです。

父親を避けている子どもが多いからです。

 

我が家もそうでしたね。

今は 父親との関係はかなり改善してはきましたが

息子がひきこもりから脱出するのに時間がかかったのは

父親との関係が大きく関わっていたのは事実です。

 

息子が不登校したときの気持ちを 私は理解できましたし

夫と二人で講演を聞いても 家族会に出席しても

不登校・ひきこもりになるわけを理解したり

解決するのに何が必要なのかを理解できたのは私でした。

 

夫も論理的には理解できましたが

それは学問上の理解であって

我が家の場合に置き換えて考えることができないのです。

息子の気持ちや立場になって考えることができないのです。

なぜ、分かってくれないのだろうとイライラしたものです。

 

でも、「そうだったのか。」と

私の心に ストンと落ちたカウンセラーさんの話があったのです。

 

それは、男と女の脳の構造の違い

そして 行動・思考パターンの違い

 

これは、人類が狩猟をして生活していた時代の遺伝子情報の影響なのです。

 

男性は左脳で考え 論理性を重視しており 行動は「目的」に志向性をもつ

男性は命がけで行う狩猟の際、最も効率的に獲物を捕らえることが必要だったため、

目的志向の脳が発達したというのです。

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一方女性は 左脳と右脳を行ったり来たりして 感情に重きを置いている

どんな行動にも「共感性」が大きなモチベーションとなっている

女性はいつ獲物から襲われるか分からないため 

常に周囲と頻繁に会話をし、互いの存在を確認しあっていた

そのため、コミュニケーション自体が目的であったのではないかと言われています。

 

また、自分たちの住処周辺で 

食料採集を行ったり 衣服を作ったり 料理をしたり

助け合って子育てをしたり していたために

コミュニケーション能力 協調性が備わったのではないかと思われます。

そして、女性は人の表情を読み取る能力も、

男性に比べて20倍も高いのだそうです。

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ですから、母親は 

子どもの表情から何かあったのではと気づくこともできるのです。

 

そして、母親は不登校・ひきこもりの子の苦しい胸の内の話も

「共感」して聴くことができるのです。

この「共感」することが 不登校・ひきこもり解決への第一歩 ですよね。

 

一方父親は 「社会で生き抜いていくこと」をどうしても 考えてしまいますよね。

自分自身も厳しい社会で生き抜いてきているのですから。

だから、論理的には分かっても

我が子の姿を見ると そんなに甘ったるいことを言っていていいのか と

なってしまうと思うのです。

 

 

そのように父親が醸し出している雰囲気を

敏感な子どもは感じ取ってしまうのですよね。

ですから、子どもは父親を避けてしまうのだと思います。

 

子どもにとって父親は「社会の象徴」であって

特に 男の子は 「社会の象徴である父親」を乗り越えることで

 自立できるのかもしれません。

息子も 祖父の戒名事件から 夫と口論し

俺のほうが 人間的にできている と思ったようです。

自己肯定感が低かった息子に 自信ができたのです。

 

決して父親が悪いというわけではなく

人間として自然なことなのですが

男性的思考と女性的思考の違いを意識して

今 子どもが本当に必要としていることができるといいと思うのです。

家庭がほんとうに安らげる子どもの居場所になるといいなあと

願っています。

 

社会で生き抜く力をつけるには

社会でいろいろな困難に出会ったとき ストレスを抱えたとき

家庭で それが癒されることが大切

家庭で 癒され ストレスが軽減した時

また元気に 社会へ出ていく力が湧いてくると思うのです。

 

家庭での癒しについては また次回に書きたいと思います。 

ご家族で 楽しい自粛の日々を送られることを 祈って!