ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

愛しているからこそ 家庭内暴力

 

不登校・ひきこもりで いいんだよ NO.16 

 

今日は、ポポロで

「風のたより」ボランティアと親の会の予定でした。

でも、岐阜でも新型コロナ感染者が多く 

県や市が緊急事態宣言を出しているいので 自粛しています。

コロナウイルスは この地球上の私たち人間にメッセージを届けていると思うので

生活の仕方 考え方を見直す必要があると思っています。

このままいったら、地球は滅びます。アニメや映画の世界のように・・・

今日、NHKの「世界のいま」で放映していたことなのですが

アメリカやヨーロッパでは 足りない医療用品や医療機器を取り合っているとか。

醜いことです。悲しいことです。

もっと感染が拡大したら日本でもそんなことが起きるのだろうか。

日本はそんな国ではないと信じたい。

今から 今までの生活 これからの生活を考えていきたい。

 

不登校・ひきこもりを生んでしまう社会の在り方も 考える必要があると思うのです。

前置きが長くなってしまいましたが 

久々に 不登校・ひきこもりについて 書きたいと思います。

よくある家庭内暴力のこと

 

我が家では 家庭内暴力?というほどのものはありませんでした。

息子は不登校になったころ 夜ごと ビールなどを撒き散らして 

私はそのたびに 掃除をしていました。

でも、今思えば 絨毯や壁紙などのシミが残るようなところには 撒きませんでした。

 

他には 3年前の 私の父の戒名事件以来

「あんたの将来が見通せないからだ。」と夫に言われた息子

「俺のせいにするな。」と反発し、口を利かなくなった息子。

「俺が一番気にしていることを言った。

 少しは俺のことを分かってきて 変わってきたかと思っていたのに

 全く変わっていなかった。

 親父は自分の心をごまかして 俺の将来が心配だと 俺のせいにした。」

私も夫に 息子が怒ったわけを説明しました。

でも、自分の正当性を主張するだけで、なかなか分かってくれませんでした。

 

そして、しばらくたって息子が戻ってきたとき 夫が息子に話しかけると

「俺に誤りもせず気安く話しかけるな。まだ、分からんのか!」と

スリッパで殴りつけました。

暴力は このことぐらいです。

 

 

なぜ、ひどい家庭内暴力にならなかったのか 考えてみました。

別居していて 毎日顔を突き合わせていなかったことも幸いしたと思います。 

家庭内暴力の原因は

「まだ、分からんのか!」という言葉の中に 答えがあると思うのです。

 

暴力をふるうということは

自分の怒りを抑えきれずに 相手に向かっていくということですよね。

 

自分の苦しい胸の内を分かって欲しい。

自分だって好きでこうなっているのではない。

思うようにできない自分が情けない。

自分が一番気にしていることを言われて 胸がえぐられる。

 

自分の苦しい思いを一番分かって欲しいのは

愛する家族

 

大好きな親に迷惑をかけている 

あなたが言っているのは正論だよ。正しいことだよ。

でも、それができずに 苦しいんだよ。

その気持ちを分かって欲しいんだよ。

愛しているのに 自分のことをなぜ分かってくれないんだ。

分かろうとしてくれないんだ。

自分のことを 愛してくれていないのか。

 今の自分でも認めて欲しいんだよ。愛して欲しいんだよ。

 

こんなふうに 思っているのではないでしょうか。

 

でも、それが分かってもらえないので

怒りとなって抑えきれず

暴力をふるってしまう。

 

親に暴力をふるったあとは、必ず後悔してしまいます。

だって、愛する親に手を挙げてしまったからです。

怪我でもさせてしまったら、後悔どころか 

取り返しがつかなくなり 自分を責めることになります。

ですから、暴力がひどいときは 「逃げて」とカウンセラーさんは言われます。

 

自分のイライラや怒りを愛する親にぶつけないように

息子はビールを撒いたのだと思います。

掃除が大変でないように 絨毯や壁紙は避けたのだと思います。

(私は 息子の話を聴くようにしていましたから。)

 

壁やドアなどを叩いて穴をあけるのも

愛する親に向かわないため。

自分のイライラや怒りを自分ではコントロールできず

とりあえず目の前にある物にあたるのです。

 

でも、そこまでしても 愛する親に思いが届かないとき

愛しているからこそ 親に暴力が向いてしまうのだと思います。

親でない人に 赤の他人に 分かって欲しいとそこまで思いますか?

親だから分かってくれると 思っているのでしょう。

だからこそ分かってくれないときの失望や怒りは大きいと思うのです。

 

息子が「まだ、分からんのか!」といったときの息子の気持ちは

「俺が一番気にしていることを平気で俺に言った。 自分の言い訳に使った。

 全く 親父は変わっていなかった。俺の気持ちを分かってはいてくれなかった。」

 

と、いうことです。

 

「母(何故か私に向かっていつも謙譲語)も親父のことを許すな!」

我が家の2回目の最大の危機でした。

 

私は家族を立て直そうと

その後、何度も 私も息子の気持ちを伝えました。

夫も自分の気持ちに向き合ってくれるようになりました。

暴力をふるったことがない息子に 殴られたのですから

夫もショックだったのでしょう。

 

私は夫に気持ちを メモして欲しいと頼みました。

息子に夫の気持ちを正しく伝える自信がなかったからです。

夫は生真面目なので メモではなく丁寧に 

自分の生い立ちから振り返り 自分の人格や考え方の背景

そして、周囲を気にしていたことや 自分のプライド 男尊女卑 年功序列 

こうあるべき ねばならないと考えてきたことなどに気づいてくれました。

(息子からは なかなか手厳しい指摘もありましたが)

 

そんな 夫の姿勢 自分を見つめようとしたこと

息子の気持ちを受け止めようとしたこと で

暴力はその時だけで終わりましたし、息子は自然に口を利くようになりました。

 

以前は 上辺だけの世間話のようなものだけでしたが

今は 仕事のことや今後のことなども

少し話ができるようになってきたと思います。

 

雨降って地固まるです。

子どもさんの心を分かろうとすれば 大丈夫です。

親子関係がよくなれば そのあとも少しずつ前進していくと思います。

 

長くなってしまいました。ありがとうございました。