ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

最後まで 話を聴いてくれてありがとう

25日(土)の大河内さんの講演会で 感じたことの続きです。

 

大河内さんは いじめに苦しむ子どもたちと手紙を交換したり交流したりして 

子どもたちの叫びを聴いていらっしゃいます。

そして、『‘‘いじめ‘‘の本当の辛さは・・・』は3つあると話をして下さいました。

 

・居場所がなくなる辛さ

  学校は勿論 家での居場所もない

  (家の物置が居場所に)暗くて狭いところなのに 安心する

  マスコミが騒いでいるけれど 誰も助けてくれない 死にたくて死ぬんじゃない

  「死ぬこと」が居場所

 

・耐えるしかない辛さ

  涙を見せたり学校を休んだりしない それが自分のできる精一杯の抵抗

  自分で解決するしかないと分かっていても何もできない。

                        笑ってごまかすしかなかった。

 

・打ち明けられない辛さ

  親には絶対相談できない。大好きな家族には言えない。

    これ以上迷惑をかけられないから。 これ以上悲しませたくないから。

    いじめられていること=嫌われていること恥ずかしいこと 

  誰かに相談してと言われると 少し辛い。いじめられている自分を認めたくない

  いじめを解決するのは本当に難しい。 大人に言っても、かえって厳しくなるだけ

 

私たちは一人で悩まないで相談してと言いますが

子どもたちは こんなに辛くても 自分一人で耐え頑張っているのですよね。

話すことは とても勇気がいるし

話して 本当に解決するのだろうかと疑っているのですよね。

 

やはり

  大人社会の認識を変えていかなければならない

 大人の取り組みの在り方を考えていかなければならない

 と、思いました。

 

子どもたちが 大人を信用できていないからです。

子どもたちが 大人を信用できないのは 大人の責任です。

 

河合弁護士が いじめの原因として挙げたことは

①子どもにとってストレスの多い環境

②大人が子どもを見ていない環境

③子どもが「いじめをしてもよい」と思う環境

④違いや多様性を認めにくい環境

⑤上下のラベリングがつくられやすい環境  です。

 

私も 全く同感です。

「環境」というのは「周りの社会がつくる」こと「大人社会がつくること」

大人が真摯に向き合っていかなければならないことだと思うのです。

子ども社会もありますが それも大人社会の写しですから。

 

私は 大人が子どもたちの信用に値する存在にならなければと思います

そして

「いじめられているあなたは 決して悪くないよ。恥ずかしいことじゃないよ。」と

メッセージを伝えてあげられたらと私は思います。

 

また

「いじめにあった子」を苦しみから救っていくのは勿論ですが

だからといって

 

「いじめた子」を非難するだけではだめだと思うのです。

 

「いじめはいけない」ことは言葉では知っています。

それでも いじめをしてしまった。

彼らの心が なぜ 育っていなかったのか

河合弁護士の挙げた5つの原因を探る必要があると思うのです。

 

「いじめた子」も「同級生」たちも

今、とても苦しんでいると思うのです。

子どもたち全員を 救ってあげなくてはなりません。

 

そして、いじめがなくなるように大人が変わっていかなければなりません。

 

 

大河内さん相談した子が言った言葉

「最後まで 話を聴いてくれてありがとう。」

同じいじめで苦しんだ子のお父さんだから 自分の気持ちを分かってくれるだろう

受け止めてくれるだろう と思って話ができたのですよね。

自分の親には 話すことができないけれど

他人だから 恥ずかしいことも話せたのですよね。

それを 最後まで真剣に聴いてくれた。

 

親や教師は 最後までじっくり聴くより

つい、自分の経験から アドバイスを言ったり 励ましを言ってしまったりする。

子どもは 自分の気持ちをまずは全部受け止めて欲しいのです。

 

まずは、そこから始めなければと思います。

これは 不登校・ひきこもりの世界でも一緒です。

「子どもだから」教えてあげなければ でなく

「子どもだからこそ」話をじっくり聴いてあげなければ と思います。