ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

精神を病むということ 

不登校、ひきこもりの親の会や家族会、ご本人たちの居場所に参加していると

うつ病、不安障害、強迫神経症統合失調症など精神の病の方が多くいる

そこまではいかなくても、気持ちの浮き沈みが激しく

体調の良い日と悪い日がある方も多い

そして、そこからなんとか抜け出したいと考えて

苦しんでいる方が多い

 

「ひきこもりと精神疾患

このことは私なりに ずっと考えてきた

心理の専門家でもないし

精神科医でもないし

でも ひきこもりと精神疾患は関連があると思ってきた

 

blogでも書きたいと思ってきたが

考えがうまくまとまらず

書き始めて終わってしまっていた

今日は何とか書き上げたが

これは私の思いであり 学問上正しいと言えるわけではない

 

精神科を訪れた方が

 薬だけを処方され 苦しい胸の内を十分に聴いてもらえなかった

ご本人が行くことができず 親だけが訪れたが

 本人を連れて来なければ何もできないと言われてしまった

このような類の話はよくある

 

私の息子も不登校前に

 過敏性腸炎 自律神経失調症と診断された

不登校してから診療内科を訪ねて

 学校へ行きたくても行くことができない苦しい胸の内を相談しようとしたら

 行けないなら無理に行かなくてもいいんじゃないとあっさりと言われてしまった

息子はもう医者になんか行くものかと怒り狂った 

私もなぜもっと話を聴いてくれないのかとがっかりを通り越して不信感をもった

その後、強迫神経症うつ病

 

千葉のフレンドスペース通い一人暮らしを始めてから

紹介された精神科で薬はもらった

睡眠薬抗うつ剤精神安定剤を処方された

出かけるのに気持ちを奮い立たせようと薬を飲む

すると、出かけることはできた

しかし、出かけた目的を忘れ ほかのことをして戻ってくる

息子はそれに気づいて 薬は問題だ 怖いと言った

息子は 極力薬を飲むのを控えた

 

娘が学校や友人関係で悩んだときも

心療内科 精神科で診てもらいたいと尋ねたが(勿論ほかの医者)

特に何も効果は得られなかった 

そこで 我が家担当のカウンセラーさんに娘も話を聴いてもらった

娘もそれで落ち着いて 不登校には至らなかった

(勿論 母親である私も娘の相談には常にのっていたが)

 

 

不登校・ひきこもりの相談をするとき

精神疾患があるのかを問題視することがある

精神的に病むから不登校・ひきこもりになるのか

不登校・ひきこもりになったから 精神を病むのか

それは人によって違うと思うが

精神疾患があるのか

そのようなことはどうでもいいと 私は思う

むしろ ほとんどの人が多かれ少なかれ精神的に参っていると思う

 

精神を病むほど 本人が辛い思いをしているということだ

それに気づくことが大切だと 私は思う

 

学校や職場でのいじめ

受験戦争 就職での勝ち組負け組

皆と同じ行動を求められる社会

一度レールから外れると もう戻れないという恐怖

 

ストレスがいっぱいの社会

社会に合わせようと頑張ったのに挫折

皆と同じようにできなかった

できない自分を責める

疲れ果てて 不登校・ひきこもり

不登校・ひきこもりになった自分を責める

自分は価値のない人間だ ダメな人間だ

自己肯定感が低くなる

自己否定

精神的に落ち込んでいる自分をダメだと思う

人に会うと怖いと思う自分

手を洗い続ける自分

食べずにいられない自分

そんな自分を責め続ける

負のスパイラル

 

だから、精神を病んでしまったって仕方ない

こんな状態で精神を病まない人は

とっても強い人か よほど鈍感な人

 

不登校・ひきこもりをする人は

とても敏感で繊細で優しい人

こんな人だから 精神を病んでも仕方ない

 

だから、私はこの病気を治すのは

医者ではないと思っている

周囲の人たちの 特に親の温かさ愛だと思う

医者に丸投げするなんてとんでもないと思う

 

本人に寄り添い

その辛さを少しでも分かろうとすること

 

本人の辛さを本当に理解するのは いくら親でも難しい

別の人格なのだから

でも 理解しよう分かろうと努力することはできる

 

自分の辛さを分かってくれる人には

分かろうとしてくれる人には

自分の辛さや思いを吐き出すことができる

自分一人の負のスパイラルから

少しずつ抜け出すことができる

自分一人で悩まなくていいんだ

誰かを頼っていいんだ

 

自分は今、こんなに辛いのだから

こんなストレスがあったから

辛くて当たり前

不登校・ひきこもるのも当然

不登校・ひきこもりでいいじゃないか

精神的に参ってしまったて仕方ないじゃないか

今のありのままの自分を受け入れることができたら

自分を責めることをやめることができたら

動き始める力が湧いてくる

 

息子も 

父親のいう通りにできない自分をだめだと思い

学校からも息子の考えは周囲を乱すと認められず

自分をだめな人間と思い不登校

精神的に弱っていった

何とか入った高校へも自信がなくて行けなくなり

強迫神経症 うつ病

 

手を洗い続けることに

風呂に長時間入ること

タオルや下着をすぐ替えないとだめ

トイレでは洗浄機がないとだめ

自分についた穢れをとろうと1日の大半を使っていた

意味がないと分かっても止めることができなかった

 

カウンセラーさんに教えてもらったことは

親も無理に止めさせようとせず

好きなだけやらせる そのままそっとしておく

止めさせようと思えば

自分は悪いことをやっているとまた自己否定してしまう

そして強迫行為がエスカレートする

 

自分の今の精神状態では手を洗うのはしかたないことだと

今の自分をありのまま受け入れる

治そうと思わずに仲良く一生付き合っていこう

息子がそう思えたとき

少しずつ強迫行為は減っていった

今もその片鱗は残っているけれど

きれい好きという程度

そして、通信制高校

大学、大学院、専門学校と自分で選択し

社会福祉士として働いている

自分の体験を活かして 社会に役立とうと