ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

落ち着かない 不登校 ひきこもり 原因は?

息子のひきこもり脱出記 NO.1

 

二ヶ月間 落ち着かない 不登校 ひきこもり などについて 私の思いを綴ってきま

したが、今回から我が家の息子の「ひきこもりからの脱出へ」の経緯を書いていこうと

思います。

 

今回は原因

 

息子は自分で原因を

「父親・祖母・教師から受けた不当な扱い」

「強い自己否定感」

不登校になった自分への自己否定感、将来への不安」

をあげています。

 

息子は運動が苦手で恐がり気が小さい、行動が遅い、手先が不器用で余分なところに力

が入ってしまう、整理整頓が苦手 気が散りやすい

おしゃべりが好きで積極的な面もある 好きなことには集中できる いろいろなことに

興味をもち知識をもっている 優しい 感性が豊かで自分なりの意見ももっている 

 

ですから、大人のなかでは一見 賢い子に見えますが、子ども同士ではバカにされやす

い存在だったと思いますし、学校でも生きづらさを抱えていたと思います。

 

この息子の性格や能力は 親というか我が家の遺伝的なものが大といえます。

 

我が家は貧乏な農家の次男坊だった祖父が建具屋として頑張って築いてきました。

祖母もミシンの内職で祖父を支えてきました。

何もないところから、世間を見返してやろうという思いで働いてきたそうです。世間か

ら認められること、世間からどう見られるかが二人にとって大切なことでした。

ですから、祖父は夫がいじめられて帰ってくると「勉強で見返してやれ!」と夫を叱咤

激励し、勉強を頑張らせたようです。成績が良くなった夫を 祖母は自慢だったようで

すし、地元の銀行に就職した夫に絶対の信頼をよせていました。夫には年の離れた弟が

いましたが、祖母はその弟の勉強を夫に任せ、弟が悩みを相談しようとしても「兄ちゃ

んの言う通りにしていれば大丈夫。何も心配ない。」と話を聴こうとしませんでした。

その結果、夫は弟のためと言いながら、夫の世間体で弟の希望とは別の大学を受験さ

せ 受かったものの中退ということになりました。その後も弟の希望しない専門学校

へ通わせ、資格が取れないまま弟は病気になってしましました。

我が家でのひきこもりは 弟が一人目で、息子が二人目、娘は危なかったですが何とか

踏みこたえました。

 

息子が小さかったとき、弟が私に「気を付けないと、(息子が)俺みたいになるよ。」

と忠告し、上記の話を教えてくれました。しかし、私は息子を救うことができませんで

した。

 

夫にしてみれば、自分は祖父の言う通りに頑張って一流大学を出て地元の有力企業に勤

め、それで自分を認めてもらい、それが自分の価値となってきたわけですから、そのよ

うに弟や息子を育てればよいと信じていたわけです。

でも、その育て方が 戦前の祖父の「親の絶対的権力」での育て方、世間体の育て方と

同じものでした。何もないところからのし上がるために、自分を上に見るために、学歴

が低い者、自分より能力が低いと思う者を下に見てバカにするようになってしまったよ

うです。

 

その目で息子を見たので、小さい頃から息子の良さを伸ばすのではなく 苦手なところ

を攻めてバカにするような言動で息子に接してきました。小学校のころから息子にスパ

ルタ教育をしてきました。過干渉です。

生活面では息子の苦手な面に祖母が手を出してしまう過干渉でした。

 

学校でも、いやな思いをいろいろしてきた息子ですが、学校などの社会では多くの人間

が一緒に生活しているので、どうしても自分の思い通りにはいかないこともありストレ

スを抱えるのは当然です。

いじめなどの耐えられないストレスがある場合は、不登校になることは自分の命を守る

ために必要なことで大切なことです。

でも、他の子も受けているであろうストレスで不登校になるのはなぜか。それは、我が

家のように家庭がストレスを解消できる場でなく、ストレスを増加させる場であったと

いうことです。

学校でストレスを抱えて帰った子どもが 家庭で温かく守られ自分のいやな思いを解消

することができれば不登校にはならないと思うのです。

自分のことをダメだと思っても、家庭で「あなたはいい子だよ。大切な子だよ。あなた

を守るよ。」とメッセージを送ることができれば、子どもの「自己肯定感」が育って不

登校にはならないと思うのです。

 

また、家庭でのストレスが学校で出て、落ち着かない集中できないという状態にしてい

たのだと思うのです。負のスパイラルです。

 

親は誰でもが我が子が可愛いです。大切です。いい子に育って欲しいと思っています。

でも、ときとして自分を満足させるために、自分の思う子ども像に我が子を育てたいと

思ってしまいます。そうなると、我が子のためでなく自分のためになってしまっていま

す。

親は、子どもが生まれて初めて親になります。どうやって子育てしたら良いかはしりま

せん。だから、自分が育てられたように自分の子を育てます。その方法しか知らないか

らです。虐待を受けて育った人が、良くないやりたくないと思いながらも我が子を虐待

してしまうのと同じです。

 

そう思うと、親も被害者です。私や息子もそれは分かっていますので、過去のことをい

つまでも攻める気はありません。

自分がそうして子どもや私にやってきてしまったことに気付き、これからの生き方考え

方に気をつけていってくれればいいと思っています。

 

家族のあり方、病理に気付かせてくれるのが子どもです。親は子を育て、子も親を育て

てくれるのです。

不登校 ひきこもりの子は 宝です。