ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

習い事 する?しない? やめる?続ける?

 

先日 息子がアルバイト先の先輩と習い事についてちょっと口論をしたそうです。

その方は 年配の女性の方でお子さんはいらっしゃらないので息子を我が子のように思

っていろいろアドバイスをして下さるようです。

 

その方が言われるには、子どもの才能を見付けてあげるのは親の責任。だから、習い事

をすることは必要で始めたら嫌がっても続けさせなければいけないということでした。

息子も、才能を見いだすためには習い事は悪くはないという考えですが、続けなければ

ならないことには違和感を感じたようです。

 

折しも 平昌五輪で羽生結弦選手はじめ多くの若いアスリートがメダルを獲得しまし

た。皆さん子どものころから、打ち込んで結果を出しています。そして、楽しめた。幸

せだ。支えて下さった方に感謝すると言っています。

羽生選手と同じ日に将棋界では藤井颯太君が羽生善治永世七冠に勝利し、5段となりそ

の後タイトルをとって6段になりました。彼も小さい頃から将棋に打ち込んでいまし

た。中学生で初の快挙でした。

 

彼らがなぜそれほど打ち込めるのか努力できるのか。それは、彼らが自分が行っている

競技などが好きでやっていて楽しくてたまらない、才能があるのでやればやるほど努力

すれば努力するほど成果が現れてくるからだと思うのです。

 

それは、どんな世界でも同じだと思うのです。

スポーツ 音楽 美術 料理 バレエ ・・・

 

昔から 「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、その通りだと思いま

す。

 

では、その子が好きなことを見付けてあげるのは確かに親の責任かもしれません。

その子が何が好きなのか、何に才能をもっているのかは 体験してみなければ分かりま

せん。体験させてあげるのは親ですからね。

羽生永世七冠も 将棋教室でのインタビューで 「将棋でけでなく いろいろ体験して

みて 好きなものを見付けて下さい。」と言っていらっしゃいました。

 

では、嫌がっても続けさせる というのはどうなのでしょうか。

学校で子どもたちの話を聞いていると、習い事が好きで楽しんでいる子もいれば、いや

で辞めたがっている子もいます。特に沢山やっている子のなかには遊ぶひまがなく、ス

トレスを溜めている子もいます。こうなると大変ですよね。

 

卓球の福原愛選手は 昔「泣き虫愛ちゃん」と言われていました。彼女は泣いていまし

たがそれは負けるのが悔しくて泣いていたので、勝ちたいので練習をやり続けている場

面をテレビで見ました。決して卓球がいやで泣いていたわけではありません。

卓球が好きなのと負けず嫌いという性格、上手さ、努力できる力などがすべてそろって

いるのが才能なのですよね。

 

それと同様なのが 将棋の藤井颯太6段 彼も子どものころ対戦に負けて大泣きしてい

る場面が放映されていますよね。

 

野球のイチロー選手もバッティングセンターでどれだけでも練習したといいます。好き

だかからこそどれだけでも練習できるのですよね。

 

子どもが才能があるとみれば、親も一緒に努力を助けてあげなければ一流にはなれな

いことは多くのアスリートやその道のプロを見ていればわかります。

 

でも、嫌いなものは嫌々やっていても身に入りませんから上手くはなりませんし、無理

矢理親が子どもにやらせればお互いストレスがたまります。

努力はある程度必要ですし、努力してできるようになってくると楽しくなってくるとい

うこともあると思います。

親はそれをどう見極めるかですよね。 

 

カウンセラーの伊藤幸弘先生は

習い事は遊びの延長 友だちがやっているから自分もやりたい 楽しそうだからやって

みたい というのが子どもの気持ちで 親がこれをやらせたいと押しつけるのは違うの

ではないかと言っていらっしゃいます。

出会いは親が作ってあげることは大切だとは思います。体験してみて子どもがやってみ

ようとか好きだとかは分かるものですから。

でも、子どもが好きではない、嫌いというものはいつまでも続けさせる必要は無いと言

っていらっしゃいます。遊びの延長だから。

 

何を隠そう 恥ずかしながら 我が家では

息子は小学校のころ バイオリン スイミング ボーイスカウト そろばん と何と4

つも習い事をしていたというか させていたのです。中学校までやっていました。

 

好きなのはバイオリンでしたが残念ながら才能はありませんでした。

スイミングやボーイスカウトは好きではなかったのですが、スポーツが苦手な息子にと

ってまあ人並みにいろいろできることはプラスにはなっています。

息子にとって一番大変だったのが父親がやらせたソロバンで、いい思い出はないようで

す。

 

娘もバイオリン ピアノ スイミング 習字 英語 チャレンジ と6つも習い事をし

ていて 大人になって振り返り 「よくこんなにやっていたね。」と自分に感心してい

ます。でも、娘の場合は 自分からやりたいと言ったものばかりなので親も迷いました

がやらせてみました。自分から友だちの影響でやりたいと言ったものですし、好きだっ

たので、そこそこ上達はしていました。

 

 

習い事は

オリンピック選手やプロになるような才能が見いだされれば幸せですし、努力してつか

みとることができるものがあればそれも尊いことだと思います。

また、好きなことを楽しむことができれば 人生が豊かになると思います。

 

子どもがやっていて楽しいか本当に幸せか を考えるのが親の役割だと思うのです。

決して親の一方的な思いになってはいけない。

そんなことを息子と話し合いました。