研修会 聴覚障がいの理解と支援
昨日は、仕事の研修会でした。
今まで 発達障害についていろいろ研修を受けましたが、聴覚障害については初めてで
した。
耳の構造から音の聞こえ方の原理、難聴の種類などをまず学習しました。
このとき、音の振動を細胞の電気信号に変換する機関「蝸牛」の実物大の模型を見せて
頂きました。人の「蝸牛」は大豆ほどの大きさでその模型には「三半規管」もついてい
ました。それでも小さくて触ったら壊れてしまいそうでした。その大豆ほどの「蝸牛」
の内部は3つの部屋に分かれており、リンパ液に満たされ、耳小骨で増幅された音の振
動でリンパ液が揺れ、その揺れを感覚細胞(有毛細胞)が捕らえて電気信号に変え、
蝸牛神経に伝えるのだそうです。神経は電気で伝わります。
(実際に見せていただいたのとは違いますが、これが一番近いかな。
もっと繊細でもっと壊れそうでした。)
これを見たとき、人間の身体の繊細さ緻密さ凄さ、そして神秘を感じました。
人間の身体の全ての機関が、1つの受精卵から始まる。神秘と言うほかありません。
これが整っていて正常に働くのですが、ほんの少しでも異常があれば違ってくる。
障がいというのは、ほんの少しの違いで起きてくるわけだと思いました。
聴覚障害だけでなく、全ての障がいが・・・。
だから、誰に起きても全く不思議ではないと思いました。
どこにも障がいが無いというのは、本当は奇跡ではないかとさえ思いました。
最後に講師の先生が言われたことを、私は全ての障がいに置き換えて聞いていました。
〇〇障がいを受け止める
〇〇できないことは悪いことではない
〇〇なのはあなたのせいではない
〇〇で
できないこと・困ることは何か?
できること・問題にならないことは何か?
自分で解決できることは?
誰かに助けてもらうことは?
それで、課題解決ができる。「今の課題」が一番簡単な課題
〇〇障がいがある人が大切なこと
不登校の子も ひきこもりの人も みんな同じ
いや、全ての大人も子どもも みんな同じ
自分でがんばる力 + 誰かに助けてもらう力
・できないことは誰にでも・・・
・「助けて」と言えることは大切な、必要な力
・誰が、どうすれば助けてくれるか分かっていること
自分がだめだと思う子は「助けて」と言えない
(やっぱり 自己肯定感って大切だよね。)
・できることは、がんばってやり遂げる
できないことは、他人の力を借りる
・失敗しても立て直す
失敗はだめなことじゃない
・目標を見直す(見切りをつける、あきらめることも悪くない)
人が生きていく上で
ここでもまた、基本となる考え方はみんな同じだと思いました。
人は みんな違うんだよね。
得意なこと 不得意のことがあって当たり前
みんなが助け合いながら生活しているんだよね。
何故、みんなが同じようにできなくてはいけない世の中になってしまったのだろう。
そりゃあ、全てが上手くできたらいいよね。憧れるよね。
でも、そんなことはあり得ない。(たまに、いる?。でも、それは他人に見えるところだけかも知れない。)
あなたの良いところを伸ばしていけばいい。
苦手なところは、それなりに・・・