ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

不登校 そして 過敏性腸炎と強迫神経症

息子のひきこもり脱出記 No.7

 

息子は子どもの頃から神経質で心配性で、トイレが近かったのです。

出かけるときに、トイレに行き、徒歩で5分ほどの駅に着くとトイレ、目的地に着くと

またトイレ。という感じでした。

 

不登校になる前、体調がおかしくなったころからは、出かけようとすると腹痛、下痢。

車や電車の中でもまた腹痛。トイレに行くために降りなければなりませんでした。

不安や恐怖感も加わっていたのでしょうね。

そして、トイレに行くとなかなか戻って来ない。

 

 

自分が不潔だと感じる強迫神経症に。

トイレでは、ウォッシュレットがないとだめ。外出するときは携帯用のウォシュレット

を自分で買って持ち歩いていました。

 

手洗いも大変。

普通の石けんではなく、消毒効果の高い石けんを使っていました。

何十分も手洗いし、手が真っ赤になっていました。

 

風呂も入ったら、1時間、2時間・・・。は、ざら。

出かける前には必ず入るので、相当な余裕をもっていないとだめ。

でも、動き始めるまでにも時間はかかるので、予定を立てての行動は無理で、息子の支

度が整うまでは、予定より遅れてもひたすら待つだけ。とにかく、時間が読めない。

 

自分はこのままでは認めてもらえない、ダメな人間だからという強迫観念が、自分は

不潔なんだという強迫観念になっていったのです。

親が「いつまで洗っているんだ。」と叱っても、

「それだけ洗えばもう大丈夫だよ。」と言ってみても、ダメなんです。

息子も、「どれだけ洗っても汚い。汚れがとれない。不潔だ。」と感じて洗い続けてい

わけなので、洗っていても辛のです。

本当は止めたいのに、止められないのです。

 

家には大量のタオルも着替えも必要でした。足らなかったらどうしようかという思いで

した。

フレンドスペースから合宿に参加したときも、大量のタオルと着替えで、凄い荷物にな

りました。

 

強迫神経症は、簡単に治るものではありません。

止めなければと思えば、それがまた強迫観念となって、いつまでも続きます。

 

息子はまだ強迫神経症を抱えたままですが、日常生活にはほぼ差し支えないほどに軽減

しています。

それは、「治らないのならば、仲良く付き合っていこう。」と開き直れたからです。

「これが、俺なのだから。」「ありのままの自分を認めていこう。」と思えるようにな

ってきたからです。

 

強迫神経症自分を否定するのではなく、これも自分の一部なんだど肯定できたからで

す。

自己肯定感、とっても大切です