ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

不登校が始まるまえ その1 無気力になった息子

息子のひきこもり脱出記 No.3

 

息子の不登校から回復までを書くといいながら

なかなか書けない。もうずっと前のことで、忘れてしまっていることが多いのです。

前回と前々不登校の 原因でした。

 

今回は 息子が無気力になってしまったこと

 

 

中学校へ入学してから、息子なりに頑張って勉強しようという気持ちはあって、入学式

のあとそんな話をした覚えがあります。

そして、息子は主人に勧められるまま、塾と家庭学習のセットを始めたのです。私は、

2つも大変だから1つでいいと言ったのですが、息子はやるべきものなのだと思ったよ

うです。

そして、ゴールデンウィークの宿題も主人が言ったやり方で(必要以上に)頑張りまし

た。でも、提出したあと、「誰もそんなやり方してなかったよ。」と言って帰ってきま

した。息子としてはやはり大変だったのでしょうね。

 

でも、小学校でノンビリだった息子がそんなに簡単に変われるはずはありません。

頑張ろうというその気持ちだけで十分です。少しずつ自分に適した学習方法を見つけて

くれればいいと思っていました。

 

塾は行っていましたが、やはり家庭学習のセットはほとんどできていない状態でした。

 

主人はそれでは納得できないようで、家にいるときは息子の勉強を見ていました。

自分が高校生のときに教えてもらった学習方法を中1の息子にやらせていました。

子どもの前で、主人のやり方に文句をいうのもどうかと思い、息子がいないときにそれ

はまだ無理だと話したのですが、「俺は勉強のやり方で遠回りをしてしまったから、効

率よいやり方を教えたい。」と聞いてくれませんでした。

 

私ができたことは、塾の孵りに迎えに行ったとき、車の中で、ときには喫茶店によって

息子の話を聴いてあげることでした。そして、勇気づける言葉を言ってあげることでし

た。

 

二学期に期末テストのとき、息子は主人に言われたように頑張って勉強し、英語で98

点をとりました。

「凄いね。よかったね。お父さんに言われたように頑張ってよかったね。お父さんも褒

めてくれるよ。」

と、二人で喜んだのです。

ところが、主人はそのテストを見て褒めるどころか、怒ったのです。

「なんで、こんなところでケアレスミスをしてるんだ。100点取れたじゃないか。」

と。

 

息子は、それから全くやる気を無くし、無気力になり家に帰るとごろごろ寝てばかりい

ました。

学校や塾でも遊んでばかりで授業を全く聞いていなかったようです。

 

「どんなに頑張ったって、親父には認めてもらえないんだ。100点取らなきゃ認めて

もらえないんだ。」「俺は親父の言う通りにはなれない。」「俺はダメなんだ。」

と、息子は思ったそうです。

 

このとき、私は、息子のつらい気持ちは分かっていたはずなのに、じっくりと話を聴き

寄り添うことができていませんでした。

「何とかきちんと生活させたい。勉強させたい。」という気持ちが強かったのです。

 

 

こうやって、息子のことを考え、自分がとった行動を考えると、息子が不登校になった

ことも頷けるのです。

 

 

みなさんのご家庭はどうですか。

我が家ほど、極端なことはないと思うのですが、

どこかで子どもさんが無理をしていませんか。

親は子どもの心を受け止めていてあげていますか。

 

子どもさんの心がプツンときれたとき、無気力になります。または、荒れます。

それを親が真正面から受け止めて、子どもを抱きしめて下さい。心を抱きしめてくださ

い。

 

我が家の場合は、原因は家庭ですが、原因が学校でも、友だちでも、いじめでも皆同じ

です。

子どもが疲れたとき、親がどう向き合ってあげるかだと思います。