ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

えーっ! うそ~! 彼女ができた?!

久々に 息子のひきこもり脱出記 NO.18

 

アパートを変わってフレンドスペースに通い始めて友だちもできてきて、どれくらい経

った頃かは忘れましたが、息子に彼女ができたのです。

 

青白くひょろひょろで 吹けば飛ぶような身体(カウンセラーさんの言葉)なのに、よ

く彼女ができたものです。思いもよらない出来事でした。

 

カウンセラーさんのお話では、彼氏、彼女ができることは回復にとってとても良いこと

だそうです。

 

不登校 ひきこもりをしている若者は 自分を責め 自信を失い 周囲ヵらも認めても

らえていないと自己肯定感が低くなっています。

彼氏 彼女ができるということは、自分を好きだと言ってくれる人がいる 自分を認め

てくれる人がいる 自分を求めてくれる人がいる と思えるのです。

~ができるからというような部分的な交換条件的なものではなく、その人の全てを認め

てくれたということだからです。

 

もともと 不登校 ひきこもりの若者は 感受性が豊かで 優しく 考えすぎて 周囲

からのプレッシャーに押しつぶされたり 生きづらさを感じていた人が多いので、皆素

敵な人たちなのですよね。

だから、彼氏 彼女ができて当たり前なんですよね。

 

カウンセラーさんの言葉通り、息子はかなり色々な面で行動できるようになりました。

彼女は息子より5歳も年上でした。(これもビックリした要因です。)

ですから、彼女も自信をもったというか、彼女の方が先に色々な活動を始めました。

 

彼女と一緒にフレンドスペースの合宿やスキー、旅行などにも出かけるようになりまし

た。

このとき、大変だったのが強迫神経症による「不潔恐怖」

荷物が人の倍になります。タオル、着替え、ウエットティッシュなどなど 荷物を作る

だけで大騒動。

人の倍入れても、これで足りるのだろうかという不安で荷造りだけで疲れてしまいま

す。

 

それでも、回を重ねるごとに その不安は和らいでいったようです。

 

 

息子が彼女をつくることができたのは、

フレンドスペースへ通えるようになったから

それは、アパートを引っ越したので可能になったこと

それは、息子の心の叫びに 気づいたから。

それは、普段から息子が話をしやすい環境を作ってきたから。

 

不登校 ひきこもりの若者は始めは学校や社会に疲れて休みたいと思ったけれど、

自分の現状をそれでいいと思っているのではないのですよ。

やっぱり、外へ出て行きたいのですよ。皆と交わりたいのですよ。

苦しんでいるのですよ。

 

でも、それが簡単にできるわけではないのです。

社会で辛さや恐怖を感じることがあったので、それを簡単にぬぐうことができない。

甘えているのではありませんよ。

心に大きな傷を抱えているのですよ。(本当は脳に)

だから、正常に考えることはできないのです。

 

子どもの心の傷を癒してあげられるのは、「親」の力が大きいと思っています。

親が子どもの心を十分に理解しようと、寄り添って話を聴いていれば、子どもに安心感

ができて頼れるところができます。そして、子どもの心の傷が癒えてきます。

そうすれば、子どもも少しずつ動いてみようかなと思えます。

 

カウンセラーさんは言われます。30年相談活動をやってきて得た結論。

カウンセリングや居場所で元気になって仕事を始めても、またぶり返してしまう。

親が真剣に取り組んで子どもを理解した家庭はぶり返さない。

心の支えは「親」なのですよね。

 

子どもが何を悩んでいるのか、本当はどうしたいのか、

子どものほんの少しの言葉から、親は「想像」をすることが大切だと思います。

親は、子どもが要求していることに、「何ができるのか」を考えることが大切だと思い

ます。