ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

「居場所」交流in東濃 恵那で サテライト・ポポロ

ポポロの中川さんのお話では

ひきこもりの若者の声で圧倒的に多いのは「交流したい」

次に多いのは「体験を聞きたい」「情報が欲しい」です。

今まで、そのような「場」や「機会」に

恵まれなかったということだということです。

 

岐阜市には ポポロをはじめとしていくつかの「居場所」があるのですが、

そのほかの地域には支援して下さる団体はあっても

「居場所」とまでいえるところがまだないのが現実です。

 

そこで、今年度ポポロが出かけて行って、

現地の支援団体や親の会・家族会と協力して「居場所」をつくっています。

そして、単発の「居場所」でなく「恒常的な居場所」づくりを目指していきます。

 

そのために、ひきこもり当事者の方やご家族、関心を持って下さる支援者の方にも

呼び掛けて、サテライト・ポポロを開きました。

 

今回 11月17日(日)は 

10月の高山に続いて 2回目で東濃の恵那市で開催でした。

私も元ひきこもりの親として高山に次いで2回連続で参加。

息子も不登校・ひきこもり体験者として同じく2回連続で参加。

息子も自分の体験を役立てて欲しいと 

このような会には積極的に参加してくれます。

 

2回の交流会で行ったのは 「えんたくん」

5~6人で円になって椅子に座り 膝の上に

直径1メートルの段ボールの板「えんたくん」を置いて 

交流をするのです。

円卓を囲んでいるように。良い距離で話ができます。

交流しているとき 気になったことや気づいたことを

「えんたくん」の上に置いた 円の模造紙に書き込んでいきます。

 

ひとりリーダーを決めて交流するのですが

ポポロの若者(息子も)がその役を務めるています。

今回は、人数が足らず 私もリーダーをやらせていただきました。

 

高山では若者も多かったので、

ご本人が悩みを話してくれたのですが、

恵那での若者の参加は2人だけで 親が多かったので

家族関係のことや親の悩みの話が多くなりました。

ですから、私の体験に耳を傾けて下さいました。

 

家族会に参加されるのはほとんど母親で

父親が参加されるのは 本当に少ないです。

今回も ご夫婦で参加された方がありましたが

ご主人は会場に入らず 3時間車で待っていたそうです。

女ばかりでその雰囲気にしり込みされてしまったようです。

初めて交流の場に来て下さったとのことで 

それだけでありがたいから 

感謝の気持ちを伝えることが大切だねと皆さんと話しました。

 

どこのご家庭でも 当事者本人と父親の関係は上手くいかないようでした。

社会で生き抜いてきた父親にとっては

不登校・ひきこもりは甘えやなまけと映るのでしょうね。

確かに父親の言うことは正論なのですが、

傷ついている人にとってはそれは通じないのですよね。

男と女の思考の仕組み 脳の伝達の仕方が違うのです。

男は左脳で論理的にしか考えられない。

情緒と論理と両方 右脳と左脳を行ったり来たりして考える女とは違う。

互いの思考の特性を知ることも大切ですね。

 

ちっとも分かってくれないと父親を責めても

父親も自分が言っているのが正論で当たり前のことだと平行線です。

父親も子どものことを心配しているのだから,

それを母親も認めないで 責めてばかりいると

相手もそれを感じて 余計に頑なになってしまう。

話し合うこともできなくなってしまう。

 

父親も子どものことは心配している

それがどうしたら良いのかがよく分からず

今まで自分が生きてきた方法でしか考えられないと

母親が受け止め方を変えていけば

夫婦で話し合う心の余裕がでるのではないかなと思うのです。

 

もう一つ話題になったのが

不登校の子の実態

学校生活にうまく合わせることができない子

発達障害をもつ子

高学年にもなってくれば

子どもは自分が友だちとの付き合いや学校生活に生きづらさを感じてきます

すると 学校に行きたくない気持ちになってしまいます。

「無理に行かなくてもいいよ。」「休んでも大丈夫だよ。」と

言われるようになりましたが、

それを受け入れてくれる「居場所」がやはり問題なのです。

自治体では 受け入れる支援の場をつくっていますが

その呼びかけのプリントを子どもを通じて家庭に配布しています。

ですから「そんなところへ行きたくない。」というプライドが

子どもにあるそうです。

やはり、学校へは行くものだ

学校へ行かないこと 不登校は良くないことだ

という考え方がまだまだ当たり前で

いろいろな学び方 生き方があるということが根付くには

まだまだ 時間がかかりそうです。

いろいろな学びの場があり

自分が学びやすい場を選べる社会になるといいですね。

では、今はどうすればいいのか難しいです。

親が子どものありのままを受け入れ、

子どもの自己肯定感を育てていくのが大切なのでしょうか。

 

また、今回初めて顔を出してくれた若者とも話ができました。

その方はポポロの「風のたより」で はがきを送っている方でした。

思い切って参加してくれたことが とても嬉しかったです。

彼も 発達障害を抱えていて

仕事をするのに苦労をしているそうです。

やはり 彼らを受け入れてくれる事業所などの在り方も課題ですね。

 

やはり 今までこのような交流の場が少なかったためか

話が尽きず、予定時間を過ぎても話が続いていました。

それだけでも、今回サテライト・ポポロは良かったと思います。

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(この写真はGoogle画像からで 今回の「えんたくん」ではありません。

 どんなものか紹介したくて お借りしました。)

 

12月は 西濃 大垣市での開催です。