ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

暗く悲しい気持ちになる・・・

 

息子のひきこもり脱出記は、まだ司法試験浪人編 専門学校編が残っているのですが、

最近の事件のことを受けて書きます。

 

息子は専門学校を卒業し、社会福祉士の資格をとって 

6月に 長いひきこもり傾向の生活から脱出して、自立の道を歩き始めました。

本来なら親として嬉しいはずなのですが、

    最近、それを打ち消してしまうほど 辛い事件が起きています。

 

ひきこもり傾向があった人の関わった事件や児童虐待の事件。

世界でも、内戦やテロ事件、増え続ける難民など。

すべての人が幸せに暮らすことはできないのだろうか。

いや、人間のエゴで地球が壊れかけ、動物たちも危ない。

 

そんな世の中のことを次々考えてしまい、暗く悲しい気持ちになってきます。

何とかできないものか。

一人の人間として できることは 限られている。

 

不登校 ひきこもりで 悩んでいる方や そのご家族を支援していくことが

まず、私のできること。

そこから、始めるしかないのだな。そう決めたのだから。

そんなことを考えても 何をどう発信したらいいのかも まとまらないのです。

読みにくい文章でごめんなさい。

 

今回の事件で 犠牲になられた方やそのご家族には 何と言葉をおかけすればいいの

か、その言葉もうまく見つかりません。どれほど辛く悲しく悔しい思いをされているこ

とでしょうか。ご冥福をお祈りし、お悔やみ申し上げるほかありません。

このようなことは、あってはならないと言いながら、何度か同じような事件が繰り返さ

れています。事件を起こした人を批判するのは簡単です。批判するだけでなく、どうし

たらこのような事件が起きないか、どのような社会にしていく必要があるのかを本当に

真剣に考えていく必要があると思います。

 

このような事件が起きるたびに ひきこもりの人が 犯罪予備軍と言われ、世間から冷

たい目で見られて、今まで以上に苦しんでいます。

しかし、私の息子のように 苦しみながらも真面目に生活し 脱出を果たした人の方

が 事件を起こした人より多いですよ。

 

事件を正当化しているわけではありません。決して許される行動ではありません。

しかし、事件を起こした人も 元々は 真面目で優しい人だったのだと思います。

なぜ、そこまで追い込まれてしまったのか。追い込んでしまったのか。社会は

真剣に考えてきたのでしょうか。

 

不登校ひきこもり専門家という方も やっと最近 ひきこもりについて新しい考え方で

活動を始めているようです。

 

息子が 不登校になったころは、

不登校は 悪いことだと言われ、

引っ張り出さなければいけない 学校へ復帰させなければいけない

  という考え方が主流でした。

(引き出し屋というのがはやり その後 死亡事件などの問題が起きました。)

親が悪いからこうなったのだ、親の責任だと家族も冷たい目で見られました。

 

そのころ、すでに息子より年上のひきこもりの人がいると知って

何とかしなければ 息子もひきこもってしまうと 私は行動を始めました。

幸いにも 我が家が頼った フレンドスペース SCSカウンセリングセンターは

不登校 ひきこもりが悪いという考え方ではありませんでした。

ですから、息子を引きだそうというのではなく

息子に寄り添っていこう 親も勉強しようと考えました。

  (でも、復帰して欲しいという思いはありました。)

もちろん、親の悪いところは直そうと思いましたし、

親も成長しなければと思いました。

 

不登校 ひきこもりが悪いと決めつければ

社会で傷ついてしまった本人を

より苦しめ悩ませ、自己肯定感を失わせ

家族を孤立させ、家族ごと ひきこもりにさせ、

問題を大きくし 長引かせてしまいます。

そんな無理解な社会が このような事件を生むのだと思います。

 

社会で傷ついてしまった心を

安心して癒す場所があれば 本人は しっかりひきこもって

自問自答し 自己洞察し ひきこもりから 脱出できるのですよね。

それが 家族です。居場所です。

 

その家族や居場所を支える社会が必要なのですよね。

今は、理解してくれる方が多くなり 支援の場所 居場所も増えました。

不登校しても大丈夫 ひきこもりしても大丈夫

不登校やひきこもりは 貴重な経験だとも言われるようになりました。

 

しかし、

傷つけてしまう「社会」はそのままですし

(問題にはされてきていますが)

まだまだ、無理解な方 知らない方のほうが多いです。

ひきこもった子どもと どのように接したらよいか分からないご家族がいることも

事実です。

 

不登校 ひきこもりは 自分の身を守るための

正しい行動です。

そんな行動をとれるわが子は 素晴らしいと思って 味方になることです。

 

社会で傷つき 社会を怖いと思っている本人が

外へ助けを求めるのは大変なことです。難しいことです。

本人が 安心して心の傷を癒やせる家庭にするために

ご家族が 外へ助けを求めて下さい。

今は そうした相談場所がたくさんあります。

公の機関も NPOなどの民間の機関も

どこの県にも 市区町村にもあります。

 

傷ついた心を癒やし

自分はこれでいいのだと思えるまでには 時間がかかります。

焦らず ゆっくり 見守ってあげて下さい。