ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

息子と通信制高校

息子のひきこもり脱出記  NO.22

 

高校に入学して一週間でまた学校へ行くことができなくなった息子

9月から、千葉のフリースペース(TMA フレンドスペース 当時)にお世話になり

ました。

そして、フレンドスペースで通信制高校を世話してくれることを知ったのです。

神奈川にあるT大学の付属通信制高校が東京にあったのです。

 

そのころの私は、高校について諦めることはできませんでした。せめて高校は出て欲し

いと思っていました。

息子も中3で不登校をしていても、高校の入試には行ったのですから

高校に未練はあると 私は思ったのです。

息子に 通信制高校(B高校)の話をすると

やはり行きたいということで 手続きをしました。

 

入学式には、二人で出席しました。

松戸から1時間かかりますが

地下鉄千代田線1本で通うことができるので、息子にとっては負担が少なかったです。

不登校などで中学の学習を十分できなかった子のためのコースもありました。

教材も、中学の復習からというもので 息子にも何とかなるかなと感じました。

 

CS放送を聞きながら、テキストでの勉強。

レポートの提出。

自分のペースでできるとはいえ、

初めての一人暮らしで、

今まで親に頼っていた、炊事、掃除洗濯などなど 全て自分でやらなければならない。

しかも、

強迫神経症で手洗いトイレ風呂に異常に時間がかかる

昼夜逆転生活、体調も整わない

そしてうつ病も発症。

フレンドスペースにも通うことができていない。

そんな息子が、制約のない場で簡単に学習できるはずはないのです。

 

私も勿論、すぐに学習ができると思っていませんでしたから、

「勉強しなさい。」などとは言いませんでした。

「ボチボチ、やっていけるといいねえ。」 ぐらいの話です。

 

一方、学習はできなくても

息子は、自分が「高校生である」ということに

少し心の安定感をもつことができたのです。

 

16歳という年で、

高校生に行くことがでず、ふらふら生きている自分を

どうしても否定してしまうからです。

 

それだけのことで、通信制高校は息子にとって良かったのです。