ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

24年前 1月17日 の ことから

今日は、1月17日

阪神淡路大震災から 24年が経ちました。

今年も慰霊の灯火に多くの方々が集まり追悼されている報道が流れています。

犠牲になられた方々のご冥福を あらためてお祈りします。

 

私はあの日、ドンとした揺れで目を覚まし、

テレビの画像を見てあまりの惨状にびっくりしたのを覚えています。

多くの方々が家の下敷きになり尊い命を失われたこと。

そして、家の下敷きになっていた方々を助けることができないまま

あちこちから火災が発生し、命を失われたという事実に

悲しい痛ましい思いをしたことを覚えています。

 

でも、自分が実際に体験したわけではないので、記憶は薄れていきます。

また、実際に被災された方とは思いが違うと思います。

 

そんな私が、今日、これを書いているには、二つの理由があります。

 

 

一つ目は、甥っ子の言葉です。

甥は、先日1月12日に結婚式を挙げました。

彼が式の最後に言った言葉が心に響いたというか刺さったのです。

 

5日後 1月17日

彼は、19歳大学1年生のとき阪神淡路大震災に遭ったのです。

アパートも壊れましたが、彼は幸いにも生き残りました。

しかし、大学の友だちが犠牲になりました。

彼は、子どもの頃からアトピー性皮膚炎がありましたが、

トラウマ、ストレスからか、それが酷くなりました。今現在もそうなのです。

仕事は、防災関係のことをしていて、

名古屋大学地震研究所にも出向で働いていたこともあります。

 

その彼が、結婚式に地震に遭った話をしたのです。

今まで直接聞いたことはありませんでした。そして、

「なぜ、自分が生き残ったのだろう。」

と思ってきたと。

トラウマ、ストレスがあるとは思ってきましたが、

ずっとそういう思いで苦しんで生きてきたのだと改めて思い、心が痛くなりました。

 

「ぼくが生き残ったのは〇〇さんと出会うためだったのだ。神様が会わせて下さったの

だ。幸せになります。」

と、彼は言い、今までの苦しい思いから脱出できたのだなあ、これからやっと新しい人

生が始まるのだなあと思い胸が熱くなりました。

 

彼のように、実際に被災された方々は乗り越えてこられたとはいえ、色々な思いが交差

しているのだろうと思いました。

 

 

二つ目は、昨日のNHKあさイチです。

逆境から心が成長!知ってる?PTG

「PTG」という言葉は初めて聞きました。

「逆境から心が成長!」というフレーズが気になって、

出勤時間なので、VTRに撮りました。

 

3人の方の体験談があり、お二人は阪神淡路大震災の経験者。被災者と治療に当たった

医師。もうお一人は癌の経験者の方でした。

 

辛い思いをされると、心に蓋をしてそれを忘れようとしたり触れようとしなかったり、

自分は大丈夫だと明るく振る舞ってみたり。

でも、そうすることにより、自分をかえって追い込んでしまう。

 

自分に向き合い、

家族や同じ体験をした人に話をして思いを分かち合うことで、心が成長できる。

話をできない人は、それを書いてみることもいい。

と、いう内容でした。

 

ゲストの風見しんごさんも、事故で亡くなった娘さんのことを家族で話すようになった

り講演会で話すようになったりして、家族がそれを乗り越えることができるようになっ

たことや自分の考え方も変わったことを話されました。

生稲晃子さんも乳がんを隠していたときは苦しくて、それを公表し本を書いたり講演

会で話したりしたことで、心に変化があった話をされました。

 

 

さて、「PTG」とは何か。

「つらい出来事が起きたとき、悩み、もがくことで、心に前向きな変化がおきることがある。」

「トラウマ後成長」と呼ばれ、アメリカを中心に研究が進んでいるのだそうです。

 

甥の場合は、つらい経験をもとに防災関連の仕事をしている。

そして、つらい経験を彼女に話すことができたのではないかと思ったのです。

 

息子と私の場合は

不登校 ひきこもり という つらい経験があります。

「死ぬ」ほどの経験ではないかもしれません。(死を選んだ方もありますが。)

でも、息子にとっては人生の楽しい時期がつらいものになってしまった。

カウンセラーさんに話したり、同じ経験の友だちに話したり 親子で話したり

講演会で話したりしたことで 「死ぬ」ことはなく 

PTGができていたのではないかと思ったのです。

快方に向かっているのではないかと思ったのです。

 

ひきこもりの方で、

生きている意味が分からない「死にたい」と思っている方もあるかと思います。

そしてそれをbloに書いていらっしゃる方もあります。

blogを書くことも、心を成長させることのなのだなあと思いました。