ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

何か感じていただければ 嬉しいな

昨夜 11月5日(月)のNHK 「プロフェッショナル 仕事の流儀」視聴して下さ

った方はあるでしょうか。

勤め先でも見て感想を聞かせてくれた方もあり、嬉しかったです。

 

私は、仕事柄何人かの不登校傾向のお子さんを見てきました。

低学年のうちは、お母さんと一緒になら登校できて、お母さんがそれにじっくり付き合

ってきた方は皆さん不登校から脱出しています。

 

子どもは何か不安を抱えると、お母さんに頼ってきます。甘えてきます。

「自分を守ってくれるのはお母さん」と知っているからです。

お母さんを必要としているのだから、甘えさせることは大切だと思うのです。

「何かあれば、いつでもお母さんは守ってくれる。」という安心感が生まれるのです。

 そこで甘えることができなければ、余計に不安になってしまいます。

子どもは十分安心して心が満たされれば、自然に親から離れていきます

 

低学年のうちに子どもさんがSOSを発し、それを受け止めてあげることができたお母

さんは大丈夫だと思っています。

私は、低学年でSOSを出してくれてよかったねと思うのです。

 

でも、親が無理矢理学校へ行かせようとするなど、子どもの甘えを許さない場合は結構

長引くこともあります。

 

また、いい子すぎると親に気を使ってSOSを出せずにきてしまう子もあります。

そんな子は、高学年、中学校、高校、大学など、勤めだしてからでも、ついに息切れし

不登校、欠勤ということがあります。

 

自我ができてからの不登校・ひきこもりは本人にとっても辛いことです。

不登校ひここもりになってしまった自分を責めてしまいます。

本人も今更甘えるなんてできませんし、誰に頼っていいのかも分かりません。

 

親も周囲も甘えることは許さないし厳しくしなければと思ってしまいます。

 

ご両親へ

でも、友田先生が言われるように、親が責任を感じて謝ったり暗くなったりする必要も

ないと思います。

親も子どもを不登校・ひきこもりにしようと育ててきたわけではないのですから。

親も一生懸命子育てして、子どもに対してよいことだと思ってやってきているのだから。

そして、親も生きていくことに大変だったのだから。

 

親も親としての経験はなく、自分が育てられてたようにしか子ども育てることはできな

っかたのだから。

だから、3代目4代目になって家族の問題を教えてくれるのが「ひきこもり」の子

「ひきこもりの子」は家族にとって「宝」と、カウンセラーさんは言われます。

 

何が問題となってひきこもったかを考えてみるのは大切ですが、

それが分かったら、過去にとらわれるのではなく、

「今、親として出来ることは何か。」

子どもの悩みや不安をどうやって楽にすることができるのか。

親の愛を子どもに伝えること、話を十分聞くこと、子どもと楽しく暮らせるようにする

こと 家庭をつくり直すこと・・・などなど

前向きに未来に向かって考えることが一番大切だと思っています。

 

 

当事者のかたへ

ひきこもった人に対して、

「大人なのだから自己責任」

という人もいます。

でも、大人になるまでに、人に頼ることができなくて、人に理解してもらえずに自分で

どうすることもできなくなり不登校・ひきこもりになったと思うのです。

 

人は勝手に大人になったわけではないのですから、

周囲が育てて大人になったのですから、

その課程で不登校・ひきこもりになったのだから 周囲の責任だと思うのです。

ひきこもった人に「自己責任」という人は、この「ひきこもり」の世界を全く知らない

人の言うことだと私は思います。

 

ですから、ひきこもりご本人も自分が悪いと考えずに人を頼って下さい。

今まで頼って、「裏切られた。」「分かってもらえない。」と思っている方もあるかと

思います。

でも、分かってくれる人は絶対にいます。

そういう支援者を諦めずに見つけて下さい。

支援組織を見つけて、勇気を出して尋ねて下さい。

あなたの未来を見つけて下さい。

 

私もそういう一人になりたいと思っています。