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不登校 ひきこもりは 家庭の宝

通信制高校への選択?

息子のひきこもり脱出記 No.14

息子のひきこもり脱出記に戻ります。

 

フレンドスペースにお世話になったとき、その紹介に通信制高校との連携がありまし

た。

 

お世話になり始めたのが 9月。

アパートでひきこもり状態に陥ったのが12月。

通信制高校への入学を決めたのが3月。

 

今、思えば  とんでもないと思える  私たちの選択❗️

 

息子はボチボチフレンドスペースに顔を出すようになっても、しばらく前は一人でフ

レンドスペースなどに出かけることができず、サポーターさんに訪問して頂いたわけ

ですし。

うつ病も発症して抗うつ剤精神安定剤睡眠薬を処方して頂いていました。

強迫神経症もひどくなっていました。

 

出かけようと思えば、薬に頼り 儀式をしなければならない状態。

好きな鉄道に乗っても、出かけ先でも、すぐ下痢をする状態。

好きで楽しみにしていた趣味の鉄道模型でも遊ぶこともできない状態。

遊ぶことでさえできない状態。遊びたいとも思えない状態。

 

こんな状態で、なぜ通信制高校の選択をしたのか。

息子は、主人のスパルタ教育で、勉強への苦手感や恐怖心もあったはずなのに。

自己肯定感が低いので、勉強に向かえば思い通りにいかない自分を責めてしまうのに。

 

今でこそ、人には色々な生き方があるという考え方が一般的になっているし、私も思

っているけれど。

あの頃は、不登校はよくない 、学校へ行かせなければという社会。

あの頃の私も、学校へ行かなくていいという思いはなかった。

高校は出て欲しいという思いがあった。

通信制と言っても附属高校なので、あわよくば大学進学も可能かという思いもあった。

不登校のころは、行けないなら休んでいい、無理に行かなくていいとは思っていたけ

れど、高校にはいずれは行って欲しいという思いがあったし、期待もあった。

学校神話に囚われていた。

 

だから、通信制高校があるのなら、行って欲しい、すがりたいと思った。

息子にその話をしたとき、息子も行くことを決めた。

 

息子はなぜ行くことにしたのか。

母親の思いを受け止めて、これ以上心配させたくないと思ったのだろう。

中学校を不登校でも、高校に一応進学したのだから、高校に未練があったのだろう。

自分の宙ぶらりんな状態が不安で、「高校生」という肩書きも欲しかったのだろう。

通信制高校なら家にいていいのだし、ひきこもりではないと思いたかったのだろう。

 出かけられなくても、家で学習するのなら、何とかできると思ったのだろう。

 

そして、4月の入学式には、親子で出席しました。

幸いのことに、常磐線から地下鉄千代田線乗り入れで、乗り換え無しで行けたので

す。

 

息子の気持ちを  〜だろう  と書きましたが、息子との話の中で感じたことなので確か

だと思っています。

親として、支援者として  当事者の話を傾聴して 、そしてその思いを憶測する想像で

きる力は大切だと言われています。

 

でも、あの頃は  息子の思いを大切にしていたとはいえ、まだまだ世間の常識に縛ら

れていた私だと思います。