ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

不登校 どうしたらいい? ②  フレンドスペースでカウンセリングを受けて

息子のひきこもり脱出記 No.9

 

夏休み最後の週から いろいろあって・・・日記のように書いていましたが、

ブログの話題を 本筋?に戻します。

 

フレンドスペースの富田先生の講演の話はよくというかほとんど覚えていないのです。

ただ、すごく迫力があり聴いている人たちを引きつける話をされる方でした。

何度も話を聴いていたので、何をいつ聴いたかという細かいことは覚えていないの

です。もう、23年前の話ですし。

 

 

ただ、そのとき思ったのは、「このまま放っておいたら、大変なことになる。」でし

た。

親の理解がないために、子どもが部屋からも出て来なくなる ひ・き・こ・も・り

この「ひきこもり」という言葉は、富田富士也先生が使い始めた言葉です。

 

富田先生は 元々心理の専門家でもなく大学の教授でもなく、新聞か雑誌の記者だった

と思います。多くの若者を取材しながら相談活動を始めた方でした。

 

それまでも、いろいろなところを尋ね歩いてきましたが、息子に合ったところを探そう

という気持ちと、「やっぱり親なんだよね。」「親が動かなければ。」という思いを強

くしました。

 

たまたま、主人が東京に出張する機会があり、千葉のフレンドスペースまで足を運んで

くれて、カウンセリングの相談をしてきてくれました。(地方の会社なので、東京出張

などめったにないのですが。ラッキーでした。)

 

そして、夏休みに(不登校の息子には関係ないか、私の仕事の都合かゴメンナサイ。)

息子と私とで泊まりがけで千葉までカウンセリングに出かけました。勿論、息子の承諾

をとって。東京見物も兼ねて。息子にとって楽しみもないといけませんからね。

 

担当のカウンセラーさんは 桝田宏子先生。

話し好きな息子の話を、うなづきながらじっくり聴いて下さいました。

「こうしたらいい。ああしましょう。」などという、話はありません。

カウンセリングは本来クライアントの話をじっくり聴いて、本人が話しながら自分の気

付きを得ていくというもので、「何もアドバイスしてくれない、教えてくれない。」と

怒る方がいるそうですが、それは違うのです。

 

息子は、かなりの時間話していました。そして話を聴いてくれたこと、自分の思いを受

け留めて下さったことで満足し落ち着いていました。(いつも、先生の面接は延長しま

す。それだけじっくり聴いて下さるのです。)

 

さて、岐阜に戻ってから、私が息子に相談したことは。

これから、どうしたい?

千葉のフレンドスペースに通って、カウンセリングを受けたい?

このまま、家にいたい?

それとも、千葉は遠すぎるから 近くでフレンドスペースのようなところを探したい?

 

私としては、主人やこの家族と一緒に暮らしていては、完全な「ひきこもり」になる危

険性を感じていたのです。とにかく、息子が安心して動ける居場所を見つけてあげなけ

ればと思っていました。

 

息子の答えは

「フレンドスペースへ行きたい。」

でした。桝田先生と馬が合ったのです。

そして、やはり、家族から離れたかったし、周囲の目の気にならない所へ行きたかった

のです。幸い 息子のことを心配してくれる主人の弟が埼玉に、私の妹が東京にいたの

で、いざとなったら頼れるところがあったのも幸いしました。

 

いろいろありましたが、神様はけっして見捨てないと思いました。

何とかしたいと動いていれば、それを見ていて下さって、フレンドスペースとの出会い

があったのです。フレンドスペースのなかでも息子にぴったりのカウンセラーさんに巡

り合わせて下さったのです。そして、それをサポートしてくれるところも用意してくれ

ているのです。

感謝です。

 

子どもは疲れ切って不安で自分でどうしたらいいのか考える余裕などありません。

親が勇気を持って、子どものことを思って(学校へ戻そうではなく、子どもがゆっくり

落ち着ける方法を考えよう、居場所を探そう)動くと、道は開けると思います。神様は

その親の思いを受け止めて下さると思うのです。

 

私は、決して宗教を信じているわけでもなく、信心深いわけでもありません。

でも、行動していると 守られているなあと思うのです。ありがとうございます。