ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

不登校になるまえ その2 反抗した息子

息子のひきこもり脱出記 No.4

 

昨日の続きです。

 

無気力になり、ダラダラと寝てばかりいる息子も中2の頃はまだ学校へは通っていまし

たし、塾にも行っていました。でも、ただ行っているだけの状態。

今思えば、これが息子のSOSだったのに、適切に行動できていませんでした。息子が

なぜ無気力になったのか分かっていたのに・・・

学校でも、教師が「自治」といいながら、教師の考えで生徒が操られていることを息子

は感じて、よく私に話をしていました。(感性が鋭いです。)

私は自分なりに、息子の話を聴いていたつもりでした。「つもり」だったのですよね。

 

 

一番だめだったのは、

「息子をなんとかしたい。前のように戻したい。」

という私の焦りでした。

 

「主人に何とか分かってもらおう。」

「家庭が息子にとって居心地が良い場所にしよう。」

「私が100%息子を守ろう。」

では、なかったのです。

 

本人を直そうとしてもだめ、

家庭を整えると、自分から治る    なのですよね。

きちっと対処できていれば、息子を不登校にさせることはなかったはずなのです。

 

ところが、ダラダラして全く勉強しない息子を見て、主人は

「根性を立て直す。」

と、冬休み(お正月)に一週間泊まりがけの塾に入れようとしました。

 

それに、初めて息子が反抗しました。

勉強部屋にバリケードを作りました。

私の実父母も交えて、家族で主人を説得し、その塾は行かなくてもよいことになりました。

 

 

息子は、

「なぜ、そんなところへ行かなきゃならないんだ。」

「俺はそんなに悪い人間なのか。」

「親父が叱られるほど、成績が悪いわけじゃないじゃないか。むしろ、良いのに。」

  (主人があまりにも叱って勉強をさせるので、自分はできないと思っていたそうで

   す。できないから叱られるんだと。でも、中1のとき成績をもらい、クラスの上

   位だったのです。小学校ではそれはわかりませからね。)

それが、息子の反抗でした。

 

でも、私が主人に言ったことは

「そんなところに行かせなくても、ちゃんと勉強するようにさせるから。」

でした。

息子のための言葉ではなく、ただ、その場しのぎの言葉でした。

完全に主人に巻き込まれていました。

「心を痛めている息子にとって、それは追い打ちをかけることでしかない」ことを主人

に主張できなかったのです。

息子のためではなく、「息子はこうあるべきなんだ」という勝手な思い込みだったので

す。

 

息子はこうやって SOSを何度も発信していたのに、受け止めることができませんで

した。

 

今、子育て中のみなさん。

子どもが素直なのは、家庭の事情を考えたり、自分がだめなのかなと考えたりして我慢

しているかもしれません。

無気力になったり、落ち着かなくなったり、爆発したりするのは 限界になったとき、

耐えきれなくなたときかもしれません。

SOSを発していると思って下さい。

そして、それを受け止めてあげて下さい。愛情で包んであげて下さい。

 

反抗期は大切です。自立に向かうプロセスです。

喜んで見守ってあげて下さい。反抗するほど、考えるようになってきたんだと、成長

してきているんだと。

 

不登校 ひきこもりから脱出中の息子の 母より