久しぶりにフレンドスペースの「親子の絆カウンセリンググループワーク」に参加しました。半年ごとに10回の講座が組まれています。
今回はその第1回目でしたのでのテーマは「無条件の肯定的関心」
いつも取り上げられるテーマで、フレンドスペースはこれを大切にしています。フレンドスペースだけでなく、支援団体の多くが今はこれを大切にしています。
(以前は子どもを引き出すことを請け負う支援団体が多かったです。そして生活態度を直すと謳い、多くの問題を起こし、結局は解決しませんでした。そして、そのような支援団体は減ってきていました。しかし、その問題点を忘れてか、いや知らないのか、金儲けか、今また引き出し、学校へ行かせる、仕事に就かせると謳っている団体もでてきているようなので要注意です。)
不登校 ひきこもりになる子は、賢くて、優しく、感受性が強い子なので、幼い頃から、家族のことを忖度して、自分が我慢しいい子を演じてきたのです。
そのいい子を演じきることに疲れ、傷つき、不登校 ひきこもりになります。
いい子は学校での問題でも、家族に居づらさなどを相談できない状態にあると思うのです。
ですから、親子の問題を解決せずに引き出しても解決しないということです。
「無条件の肯定的関心」については、いつも言われることなので、詳しくは話はありませんでしたが、要は
聴くことに徹する
すると、今までの気持ちの「吐き出し」が始まる 遅れてきた反抗期
そして、「幼児返り」が始まることもある。スキンシップが大切。(大きくて抱くことが難しかったら、「神門」耳マッサージいいよ。)
これらは、遅れて出てきたので、凄まじいことが多い。
それを乗り越えて子どもが落ち着いてくると、その子のやりたいことが、その子のなかから立ち上がってくる。
親はそれを信じて待てばいい。決してその子の前を行こうとしない。
その子がやりたいことを言ったら、「そうか。」と見守ってあげる。
フレンドスペースが立ち上がって30年
今、次々と色々な成果が現れ、朗報が届いているそうです。
今回は その例がいくつか挙げられました。
我が家の息子もその一人かな。
フレンドスペースにお世話になったとき、回復までにその子の年令と同じ年月覚悟しておくように言われました。育ち治しするわけですから。
それは親が「無条件の肯定的関心」ができたときです。
親が今まで生きてきた社会常識とは違った考え方をするのですから、それができるまでには何度となく自分を見つめることが必要になります。
不登校の場合は、お子さんが小さいし親御さんもまだ若いので、考え方も柔らかいでしょうから、真剣に「親子関係」を考えることができれば、解決は早いと思います。お子さんの不登校をチャンスと捉えて、是非、子どもさんの話を聴いて(幼い子は話をすることも難しいかもしれません。そのときはただ、あなたのことが大切だよ、大好きだよと抱きしめてあげるだけでいいです。)親子関係を見直して下さい。
ひきこもりでは、やはり時間がかかると思いますが、まずは、「あなたのことをいつも見ているよ。大切に思っているよ。」「いつでも何でも話を聴くよ。」という柔らかい雰囲気をつくることから始めることかなと思います。
「ひきこもりはだめなことだ。困ったことだ。」
「なんとかしなくては。」 ではなく
「ひきこもったには訳があるんだね。」
「本当は、あなたも外へ出たいんだよね。」
「今は、ひきこもっていても いいんだよ。」 等々
ひきこもりを肯定的に捉えて下さい。
元不登校 ひきこもり当事者の親からのお願いです。