6月3日(日)各務原市民会館で第61回岐阜県母親大会がありました。
午前の分科会に 「若者支援のこれから」ー引きこもり・居場所・社会参加の道ー
がありましたので、参加してきました。
そして、感じたことです。
息子が不登校になったころと比べて、地域で「ひきこもりの若者や家族」を支えようという活動が多く活発になり、広がってきています。繋がってきています。「ひきこもり」を家族だけの問題とせず、社会の問題と捉えていく社会になってきています。
私が悩んで自分なりに相談場所を求めてきたことを考えると良い方向へ向かっていると思います。あのころは、「甘えている」「たるんでいる」「子育ての仕方が悪い」と強制的に引き出して更正させるという支援施設がほとんどでしたから。
ところが、行政では「ひきこもり」の実態を捉えていませんし、「不登校」「ひきこもり」「40・70問題」などを、別々の部署の縦割りの管轄で関連して支援できる状態ではないそうです。
行政は、もっともっとひきこもりの原因である「社会の仕組み」について考えて欲しい。
行政は、もっともっと支援団体の活動に理解を持ち協力し、資金を出して欲しいな。
そして今でも、若者だけでなく、家族も一緒にひきこもってしまい、その実態が支援の団体や行政にも分からないということも問題なのですね。思い切って頼っていいと思います。
そのような社会で、私に何ができるのだろう。
今できることは、今回のような会にできるだけ参加して、実態を知っていくことかな。
地域の家族会などに参加して、繋がりをつくっていくことかな。
そうしたことから、居場所や家族会がもっともっと広がっていくのかもしれない。
そこから、少しずつ自分にできることが見つかっていくのかもしれない。
私は「息子を何とかしたい。」という思いで、心療内科に連れて行ったり、私塾に連れて行ったりカウンセリングに連れて行ったりしました。
心療内科の他は、不登校の息子の気持ちを受け止めてくれるところでしたので、それなりに息子は動いてくれました。
息子はカウンセリングや居場所に通うことで友だちもでき、徐々に回復してきました。
親もカウンセリングや「親の会」「家族会」に参加して、息子の気持ちを理解したり、親自身が自分を成長させたりして今に至っています。
「子どもを何とかしたい。」と思っていても回復はしないことは、私はカウンセリングや親の会で学んできました。「子どもを親が理解すること。」「親ができることを考えること。」「親が成長する。」ことが大切なのかな。
子どものひきこもりは、親の成長のチャンスを与えてくれたのだと、私は思っています。
親が思い切って外へ出て繋がること、成長することが、子どもも外に出て、居場所で繋がるきっかけをつくるのではないかな。