ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

自分が自分になるということ~  自己肯定感

 

 2月25日(日)岐阜県各務原市稲羽西福祉センターで、NPO法人つむぎの森さん主

催の高垣忠一郎先生の講演会「自分が自分になるということ」と座談会がありました。

高垣先生は自己肯定感の大家。

 

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近頃、国(安倍総理文科省)も自己肯定感の大切さを言っていますが、私がフレン

ドスペースで学んできた自己肯定感とは違うのですよね。

 その自己肯定感と同じ意味で自己肯定感の大切さをうたっている先生を、一昨年の秋

初めて知ったのです。それが高垣先生でした。

 

 フレンドスペースも高垣先生も 不登校・ひきこもりが社会問題になったころから40

年あまり 不登校・ひきこもり本人や家族のカウンセリング・相談活動を行ってきた現

場から生み出した自己肯定感なのです。

理論ではなく実論なのです。

 

国あるいは教育 巷で言っているところの自己肯定感は

    その子のいいところを褒めて育てる

    その子のもっているある部分を褒める

             性能を褒める

    それでその子の自信に自信をつけさせる

    その自信が 自己肯定感

  しかし、自信となっていたものが うまくいかなくなったときには 自己否定感

  なってしまう

  不登校 ひきこもりになってしまった子は

   みんな行っているのに行けない私は情けないという自己否定感

 

高垣先生やフレンドスペースのいっている自己肯定感は 自分ををまるごと受け入れる

自己肯定感なのです

 自分が自分でいていいという自己肯定感

 ありのままの自分でいていいという自己肯定感

 どんな私であってもだいじょうぶという自己肯定感

 存在そのものをまるごと受け入れる自己肯定感

 

♬~ ぞうさん ぞうさん おはながながいのね

      (変な鼻だねと からかわれている)

   そうよ かあさんも ながいのよ~

      (そうよ 何か悪い?)

    言われたことをさらっと受け流す 自分が自分であっていいという自己肯定感

♬~ ぞうさん ぞうさん だれがすきなの

   あのね かあさんが すきなのよ~

    背後で支えているのはお母さん まるごと愛されて育ってきた  

まどみちおさんの詩ですが 高垣先生は講演のときにいつもこの「ぞうさん」の歌を歌

われます。私は「からかわれている」と解釈して歌ったことはなかったのですが、ぞう

さんの立場になれば、「チビ、デブ」などとからかわれるのと同じですよね。

 

高垣先生に相談される親御さんのなかには 

「宇宙にも行くことができる時代に 子どもを直す方法はないのですか。」などと言わ

れる方も多いそうです。(以前からこのブログでも書いているように 親は勘違いして

いるのですよね。)

高垣先生はそれに対して

「調子の悪くなった車を直すような仕事ではない。」

「生き物を自由に操ることはできない。」

「子ども自身が自分を元気にしていく(自己治癒力)」

「周囲はそれを ちょっとだけ手伝うだけ」

「私が治してやるは・・・子どもがしんどくなるだけ」

と言われています。

 

お米を作るのはだれ?

「農家の方」

いやいや お米を作るのは稲自身 そして自然の力

農家の方は それを手伝っているだけ

 

子どもの自然治癒力を阻害するものは?

 自己否定感

だから 自己肯定できるように親がまるごと受け入れてあげる

でも、親も自己否定になってしまっている

 子どもを不登校にしてしまった情けない親・・・と

 親もつらいし しんどいから 元気がなくなっています

親が元気がないと子どもをまるごと受け入れる余裕がありません

 

お母さん お父さん だいじょうぶですよ

あなたは 子どものことを愛おしく思っていますよね

            大切に思っていますよね

お母さん お父さんは 子どものためにと 頑張ってきましたよね

それで十分ですよ。

お母さん お父さんが 穏やかで 和やかな気持ちで

お月様のように子どもを包んでいれば

子どもはまるごと受け入れられていると感じて

自己治癒力を発揮してきますよ

 

そして 自己否定を生み出してしまう元は

人間は楕円形の存在であるから

宇宙内存在(命) と 社会内存在(世間)の2つの中心となって生きている

命相場のものさし と 世間相場のものさし をもっている

二つの目で人間・人生を見ている

現在は 世間相場のものさしで見てしまっていることが増えた

命相場のものさしが大切

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確かに 人間は弱い動物なので 社会を作ってそのなかで支え合って生きていかなけれ

ばならない。そこで生まれてきたのが 世間相場のものさしで 現代では子どもが自立

する前に親や社会がそれを押しつけてきてしまったのだろうね。

 

我が家の息子が不登校になったころは 

「親の存在が大切」と言っていたのはフレンドスペースで異端な存在でした。

心理学者とは言っても、本人を治すことに主眼をおき、居場所では復学や就労のみを考

えているところがほとんどでした。

 

でも、今 児童心理学者を中心として多くの方が自己肯定感を大切にしていると分かっ

て 不登校・ひきこもりの世界にも 光がさしてきたように思います。

講演には 子育て真っ盛りの若いお母さん方が多数参加されていました。

子どもが小さいときから このお話に関心をもっているなんてすごいなと思いました。

この子たちは幸せに育つのでしょうね。

 

 

 

 高垣忠一郎先生の本を紹介します。

つい「がんばりすぎてしまう」あなたへ―自分のこころを見つめなおすために

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生きづらい時代と自己肯定感 「自分が自分であって大丈夫」って?

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