ありのままの あなたで

不登校 ひきこもりは 家庭の宝

直す と 治す

2月5日に投稿したブログに

桝田宏子先生の言葉

「直したものは ぶり返す 安らぎから治ったものは ぶり返さない」

を載せました。

直す と 治す で 文字が違うことに気付かれた方も多いと思います。

 

なぜ、文字が違うのか。とても深い意味があります。

 

直す

 不登校やひきこもり 落ち着きのなさ 等を 正常な状態ではない 悪い状態なので 元に戻そう 修正しよう 

 外部の力で元に戻そう 直そう と思っている

 

治す

 不登校やひきこもり 落ち着きのなさ 等は その子の心が傷ついて 生きづらさを感じてもう絶えられない 限界がきている 自己防衛している状態 

 病気以上にこの子は弱り切っている。 病気なら治す ですよね。 それと同じで治るのように手当てしよう 見守ろう

 

 今の学校は (教育者の一人である私が言うのもおかしなものですが)、横一線でみんな同じようにしなければならない、同じようにできなくてはいけない というのがあります。教師はみんなが同じようにできないと自分の資質が問われるとか、親も 子どもがいい子になるように躾けなければいけないとか勉強をさせないといけないとか、子どものため と言いながら 大人の都合で動いているような気がします。

 だから一日も早く不登校から脱出させて、学校に戻したい 正常な状態に戻したい 直したいになるのですよね。

 

 でも、それができるなら 不登校 ひきこもり なんて誰もしません。

子どもだって みんなが行っているのに みんなが社会にいるのに 自分だけが家から出られないのは 何故だ おかしい 行った方がいい 親も心配しているし などと苦しんでいます。

 いじめられても限界まで我慢して それから不登校を選んでいます。死ぬよりいいです。

 

 行けなくなった原因は それぞれです。でも、心が疲れ切っていることは同じだと思います。

 その子にとって 不登校 ひきこもり 落ち着きのなさなどは 正常な状態なのです。自分を守るために 必要な状態なのです。

 

 だから、心を癒やす 場所と時間が必要だと思います。

 私が 治るために大切だと思うことは

  なぜ、行けなくなったのか 子どもの心の声を聴く

  心の傷が癒えるまで そっと寄り添う

  家庭を安心できる安らぎの場にする

  心が癒えるまで じっと待つ

 

 環境が整えば 自然治癒力が働きます

 子どもを信じて待ちましょう 私の子だから大丈夫!

 大事な子 大好きな子 心で抱きしめましょう

 

  

石川憲彦先生(児童精神科・小児科医)の「みまもることば」を紹介します。

 人が人を見守るとき 力がある3つの要素

 ・自然治癒力への謙虚な信頼

 ・時間の流れに希望をもって耐えること

 ・見守る相手を尊敬すること

みまもることば―思春期・反抗期になってもいつまでもいつまでも

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